| 研究課題/領域番号 |
21KK0122
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| 研究機関 | 神戸大学 |
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研究代表者 |
万年 英之 神戸大学, 農学研究科, 教授 (20263395)
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| 研究分担者 |
米澤 隆弘 東京農業大学, 農学部, 准教授 (90508566)
下桐 猛 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (40315403)
笹崎 晋史 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (50457115)
川口 芙岐 神戸大学, 農学研究科, 助教 (00879968)
西堀 正英 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 教授 (80237718)
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| 研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2026-03-31
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| キーワード | インド洋 / 家畜 / ヤギ / ニワトリ / ブタ / 伝播 / ゲノム解析 / 海洋経路 |
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| 研究実績の概要 |
2022年度は世界的なコロナ禍が継続中であったが、世界的にもその規制等が緩和され、予定していた調査計画が進捗できた。調査対象国は当初予定通りのインドネシアとモーリシャスである。モーリシャスはFAREIのGobindram博士との共同研究のもと、2022年9月3日から9月18日の日程で調査が実行された。対象動物はヤギとニワトリであった。モーリシャス本島とロドリゲス島の2島を訪問・調査し、合計でヤギ74頭、ニワトリ45羽の生態試料（血液、毛、羽）を得た。同国の研究所でDNA抽出・精製を行い、神戸大学と鹿児島大学に持ち帰り、DNA試料を保存した。
インドネシアはHasanuddin大学のBugiwati 教授と連絡を取り、2022年度の調査を計画した。2022年度前半では、日本人研究者のインドネシアの調査はコロナ禍の状況を鑑み、困難であると判断した。相談の結果、Bugiwati 教授を始めとするHasanuddin大学の共同研究者4名による、現地調査を実施した。調査期間は2022年6月27日から7月4日である。Moa島とLakor島において合計46頭の在来ヤギの血液試料を採取し、Hasanuddin大学に持ち帰り、血液試料を冷凍保存した。インドネシア在来ヤギの一部のDNA試料に対して、本共同研究によるミトゲノム解析を進めており、Lakor島における在来ヤギがmtDNAハプログループBを示し、また特徴的な配列構造を有していることが明らかになりつつある。この特徴的な配列を示した個体は1個体のみであったので、今後、頭数を増やして解析を実施する予定である。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は世界的なコロナ禍が継続中であったが、世界的にもその規制等が緩和され、予定していた調査計画が進捗できた。調査対象国は当初予定通りのインドネシアとモーリシャスである。モーリシャスはFAREIのGobindram博士との共同研究のもと、2022.9.3-18の日程で調査が実行された。対象動物はヤギとニワトリである。モーリシャス本島とロドリゲス島の2島を訪問し、合計でヤギ74頭、ニワトリ45羽の生態試料（血液、毛、羽）を得た。同国の研究所でDNA抽出・精製を行い、神戸大学と鹿児島大学に持ち帰り、DNA試料を保存した。
インドネシアはHasanuddin大学のBugiwati 教授と連絡を取り、2022年度の調査を計画した。2022年度前半では、日本人研究者のインドネシアの調査はコロナ禍の状況を鑑み、困難であると判断した。相談の結果、Bugiwati 教授を始めとするHasanuddin大学の共同研究者4名による、現地調査を実施した。調査期間は2022.6.27-7.4である。Moa島とLakor島において合計46頭の在来ヤギの血液試料を採取し、Hasanuddin大学に持ち帰り、血液試料を冷凍保存した。これら試料は2023年度に代表者等が現地へ赴き、共同研究との協議やDNA精製等を行う予定としている。
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| 今後の研究の推進方策 |
2023年度は世界的なコロナ禍が概ね終息をむかえたと考え、計画に沿った共同研究調査、および収集したDNAサンプルに対する解析を実施する予定である。
1) 国際共同研究による海外調査：2022年度と同様にインドネシア共同研究者による在来ヤギの調査・試料収集を「香辛料諸島」の数島に対して実施する予定である。時期としては～8月を予定している。また9月以降に神戸大学研究者を中心に、共同研究者先であるHasanuddin大学に赴き、「香辛料諸島」の1島の調査、およびこれまで収集した血液試料の抽出・精製を行い、神戸大学に輸送・保存する予定である。また、広島大学研究者を中心にカリマンタン島のブタ・イノシシの調査を情報収集から始め、可能であれば現地調査を実施する予定である。
2)収集DNA試料を用いた遺伝学的解析：2022年9月に得たモーリシャスのDNA試料に対して母系mtDNA解析と父系SRY遺伝子の塩基配列解析を行う予定である。得た塩基配列情報に基づいて、系統解析、遺伝構造解析、頻度分布調査などを実施する予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
2022年度は世界的にコロナ化が収束に向かい、モーリシャスにおける海外調査を実施することができた（2022年9月）。インドネシアでの試料収集等に関しては、5-7月を予定していたために、研究代表者が現地に赴いた調査は出来なかった。一方、現地共同研究者にによる調査と資料収集は実施することができた。よって、研究代表者等の調査費が余ることになった。2023年度には研究代表者が直接現地に赴いた海外調査を予定しているので、その計画に残予算を計上する予定である。
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