研究課題/領域番号 |
21KK0130
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
今井 啓雄 京都大学, ヒト行動進化研究センター, 教授 (60314176)
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研究分担者 |
寺井 洋平 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教 (30432016)
糸井川 壮大 京都大学, 霊長類研究所, 研究員 (30910492)
辻 大和 石巻専修大学, 理工学部, 准教授 (70533595)
荒川 那海 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 特別研究員 (90844754)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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キーワード | 味覚 / 毛色 |
研究実績の概要 |
本研究では、以下の様々な表現型を示す哺乳類の分子生物学的進化過程の同定を目指している。これらの情報を統合することにより中心的な原理とそれぞれの多様化の要因を明らかにし、各生物地理区由来の哺乳類における進化を考察する予定である。 A-1 スラウェシマカク類におけるゲノム多様化と表現型解析:M. heki, M. tonkeana等の全ゲノム解析を実施した(寺井)。また、各種10個体ずつのエクソンキャプチャにより種特異的な遺伝子を同定した。また、スラウェシマカクにおける味覚受容体の機能解析(今井、糸井川)と行動実験(ボゴール農科大学のWidayati講師)を拡大し、M.Mauraについての結果をまとめて公表した。 A-2 スラウェシマカク類における毛色関連遺伝子の多様化と遺伝子発現:各スラウェシマカクのDNAからMC1R遺伝子の変異を同定し、その表現型を解析した。その結果、種ごとに特異的な変異が同定され、機能的にも各種で差異が観察された(今井)。 A-3 コロブス類の毛色多様性メカニズムの解明、B-1 有袋類(バンディクート、クスクス)の毛色多様化メカニズム、B-2 クスクスの味覚受容体と採食活動の比較研究については、渡航制限等により現地調査が実施できなかったため、文献調査とこれまでの知見の整理を行った。特に辻は、関連する数編の学術論文を公表することができた。こうした状況のため、現地の共同研究者や大学院生と頻繁に連絡を取りながら調査を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロブス類や有袋類については、新型コロナウイルス感染防止のための渡航制限により、解析が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
渡航制限が解除になったら、インドネシアへの渡航を進め、まだ手つかずのM. ochreata, M. brunnescens等のゲノム採取と生息地の調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は新型コロナウイルス感染防止の渡航制限のため、インドネシアへの渡航が実現しなかったため旅費の使用ができなかった。2022年度にこの経費と合わせて渡航制限緩和後に現地調査を実施する計画である。
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