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2023 年度 研究成果報告書

効率的な生体防御を目指した血液幹細胞の免疫記憶の解明とその制御

研究課題

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研究課題/領域番号 21KK0150
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

配分区分基金
審査区分 中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
研究機関熊本大学

研究代表者

滝澤 仁  熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特別招聘教授 (10630866)

研究分担者 HO Pui・Yu  熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特定事業研究員 (40888385)
山下 真幸  東京大学, 医科学研究所, 助教 (80588038)
河合 麻友 (徳舛麻友)  熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特定事業研究員 (50942687)
研究期間 (年度) 2021-10-07 – 2024-03-31
キーワード造血幹細胞
研究成果の概要

血液幹細胞は一生を通じて血液と免疫を作り出す源泉となる細胞であり、骨髄内で自分自身を作り出す自己複製能と様々な細胞へと分化する多分化能を持つ。本研究計画では自然免疫シグナルが高齢血液幹細胞に免疫記憶を誘導し、感染症や炎症に対してより応答性のある血液・免疫系を構築するという“幹細胞の免疫能再活性化(プライミング)”という仮説を検証した。得られた結果から1次刺激の種類に応じて造血幹細胞にメモリー様のエピゲノム変化によって感染や炎症などの2次刺激に対する応答性が変化することが示唆された。今後は、自然免疫記憶の責任遺伝子の同定と、それらの制御による血液・免疫能を増強する方法論を確立していく。

自由記述の分野

血液学

研究成果の学術的意義や社会的意義

自然免疫応答は、本来は生体防御のために免疫細胞に賦与されたもので、造血幹細胞などの未熟な造血細胞でもTLR機能が見つかり感染時の造血産生に重要である。本研究では、Bacteroides属の菌体成分が腸炎後の組織修復に寄与する好中球を誘導するユニークな性質を見出した(特許取得済み)。本菌体成分はグラム陰性菌由来分子のリポ多糖 (LPS)と比べて、造血幹細胞の機能を障害することも強い炎症を起こすこともなく、造血幹細胞にエピゲノム変化を誘導できる優位性を有することが示された。今後は、プライミングを誘導する分子やシグナルを同定し次第、ワクチン開発や薬剤製品化につなげていきたい。

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公開日: 2025-01-30  

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