研究課題/領域番号 |
21KK0152
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
黒部 裕嗣 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (30380083)
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研究分担者 |
平田 陽一郎 北里大学, 医学部, 准教授 (40447397)
泉谷 裕則 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90419200)
檜垣 知秀 愛媛大学, 医学部附属病院, 専攻医 (30945069)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2025-03-31
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キーワード | 生体吸収性デバイス / 心房中隔欠損孔閉鎖デバイス / 動物実験 / 経カテーテル的 / 心臓血管外科 / 医療デバイス / 生体吸収性 |
研究実績の概要 |
カテーテルでのデバイスのデリバリー性能と操作性確認、X 線レントゲン装置でのデバイス視認性確認、短期生存実験による評価を行い、生体分解性ASD 閉鎖デバイスの作製と機能性について、少数頭のブタを用いての経静脈的デリバリー実験を実施し、短期間生存実験を行っている。その際の操作性を元に、協力社と改良を行っている。また。体内(心内)でのデバイスの不透過マーカー等での視認性能の向上を図るため、現在、新たな不透過剤の塗布方法について検討と改良を試みている最中である。
また平行して、中長期生存実験と移植後の治療完治性、生体吸収性能と合併症有無の評価を、米国の施設を用いて共同研究者と施行を行っている。但し、COVID-19遷延のため、日本側研究者が直接出向いての試作デバイスを用いた経静脈的心房中隔留置実験をデバイス移植後免疫反応等で発生する可能性がある組織変化を羊で施行は当該年度の海外渡航が困難であったため、先方側スタッフでの埋植をまず施行頂き、中長期生存実験後のSacrificeを本年度行う際に、日本側から研究代表者が出向いて、共同で実施し、その埋植後の安全性・有効性・デバイス分解性を明らかにする予定である。その移植実験の際に、海外循環器内科医による操作方法に対する耐久性や、デバイスのデリバリー性能と操作性を評価も平行して現在実施中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
デバイスの試作及び改良に関しては概ね良好に進行している者の、米国側施設との共同研究に関しては、COVID-19遷延のための渡航禁止状態が続いており、当初の予定通りの計画には進んでいない。 本年度のCOVID-19状況を鑑みながら、米国での実験を積極的に本年度予定する
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今後の研究の推進方策 |
本年度が前述の動物実験を行うに加えて埋植後の動物の経時的なSacrifice とMacro 評価を米国にて行う予定である。具体的には、デバイスを移植した羊を6 ヶ月、12 ヶ月飼育した羊を、Sacrifice を行い、心臓(自己組織置換とデバイス吸収程度の評価、治療完遂性)・肺臓(肺梗塞等評価)・脳(脳梗塞等評 価)についてマクロ評価を行う。 ミクロ評価に管しては、日本に持ち帰って検討する予定である
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルスでの渡航制限の遷延により、共同研究先の提携機関である米国オハイオ州立大学への実験のための出張が滞ってしまったことが主な要因である。 またそれに伴い、解析用パソコン等の購入も次年度に繰り越しを行ったために。次年度使用額が生じる結果となった。 本年度、COVID-19状況を見ながら、渡航しての動物実験を予定し、適正使用に努める
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