研究課題
本国際共同研究は、血清尿酸値や尿酸関連疾患リスクに影響する遺伝要因の探索・同定を目的とした臨床遺伝学的解析に加え、新たに見出されることが期待される尿酸輸送体(候補)の分子機能解析にも取り組むことを視野に入れた2.5年計画(2021~2023年度)として企画された。その最終年度目にあたる2023年度においては、引き続き、本研究課題における海外共同研究者であるTony R. Merriman博士との精力的な共同研究に取り組んだ。特に今年度においては、ポリジェニックリスクスコアを利用した若年性痛風リスクの評価について、国際共著論文を発表することができた。また、学術的探究にとどまらず、Merriman博士が世話人を務める国際会議であるG-CAN(The Gout Hyperuricemia and Crystal-Associated Disease Network:2023年度は11月に米国にて開催)において、日本人演者を中心とするシンポジウムセッションを研究代表者:松尾がオーガナイズするなど、国際活動にも尽力した。これまでの国際活動なども評価され、当該コミュニティにおける日本人で初めての新たな世話人としてオーガナイズメンバーに迎え入れられることとなった。さらに、Merriman博士が主宰する研究室に教室員1名が半年間留学するなど、国際交流も順調に実施された。本報告書作成時点において、研究成果を取りまとめたいくつかの論文が投稿・査読中ではあるものの、本研究期間全体を通じて、複数の国際共同発表を実現できた点は特筆すべき内容であると考えられる。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件) 備考 (1件)
Arthritis & Rheumatology
巻: 75 ページ: 816~825
10.1002/art.42393
Biomedicines
巻: 11 ページ: 3169~3169
10.3390/biomedicines11123169
http://ndmc-ipb.browse.jp/member.shtml