研究課題/領域番号 |
21KK0191
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
恒川 篤史 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (60227452)
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研究分担者 |
FENTA AYELE・ALMAW 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 特命助教 (00836984)
Gebresilasie Zerihun・Nigussie 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 特命助教 (30876214) [辞退]
Ma Shaoxiu 鳥取大学, 国際乾燥地研究教育機構, 特命准教授 (90879412)
ALEMU Dagnenet・Sultan 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 准教授 (90913939)
坪 充 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (30432602)
Haregeweyn N 鳥取大学, 国際乾燥地研究教育機構, 特命教授 (30754692)
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研究期間 (年度) |
2021-10-07 – 2026-03-31
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キーワード | ナイル川上流域 / 土壌侵食 / 気候変動 / 土砂堆積 / タナ湖 / 土地利用・土地被覆 / 浮遊土砂濃度推定 / SWATモデル |
研究実績の概要 |
本研究は、ナイル川水系の上流域における将来の土壌侵食対策のための持続可能な土地管理を目指し、将来の土地利用・気候条件下における土砂生産源となりうる地域を特定することを目的とする。具体的には、青ナイル川上流域における河川および貯水池の浮遊土砂濃度推定アルゴリズムの開発(研究1)、流域規模の土壌侵食モデルシミュレーションの精度検証(研究2)、および将来シナリオにおける貯水池の土砂堆積リスク評価(研究3)に取り組む。 本研究では、フィールド観測、リモートセンシング、およびモデルシミュレーションを統合し、貯水池の土砂堆積リスクにおける土地利用変化と気候変化の影響予測を行う。モデル検証には、河川の土砂運搬および貯水池の土砂堆積に関する情報が必要であるが、コストの観点から定期的なデータ収集は行われていない。そこで、本研究では、広域モニタリングが可能な人工衛星リモートセンシング技術を地上観測と結び付け、浮遊土砂濃度および土砂生産量のデータベースを構築する。 令和3年度は、観測に必要な以下のような機器を購入した。ケンメラーウォーターサンプラー、アクアロガー、スタッフウインチ、ホボデータロギングレインゲージ、Hoboカプラ - USBベースステーション、ホボウェア・プロ、湿度・温度センサー、TD-ダイバー、バロダイバー。これらの機材を現地にてインストールし、一部、観測を開始した。これまでのところ現地での観測およびその他の研究活動は順調に進んでいる。 今後の研究活動としては、a) 気象・水文観測所設置、b) 4つの河川プルームとタナ湖の1つの出口、2つの貯水池(リブ、コガ)での水のサンプリングなどのフィールドデータ収集、c) 2つの貯水池の水深調査、d) 貯水池底質調査、e) 堆積物および水質パラメータの分析、f)濁度・反射率測定、g) 河川横断面計測の各項目を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
一時期、治安の悪化などの理由で、現地に渡航できない時期もあったが、その後、本研究の研究サイトには、行ける状態になり、日本で購入した機材も送ることができる状況になっている。
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今後の研究の推進方策 |
これまで研究代表者らが構築してきたエチオピア側研究者との研究ネットワークを生かし、とくにバハルダール大学・青ナイル川研究所のDagnachew Aklog所長らと共同研究の体制を構築し、定常的な観測については、同研究所へ委託する形で継続的に実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和3年度は、直接経費すべてを物品費で使用する予定であったが、必要な研究機器をできるだけ安価に購入する努力をした結果、当初の予定よりも、275,405円安く購入することができた。この分は令和4年度に繰り越し、研究資金を適切かつ有効に使用する。
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