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2023 年度 実施状況報告書

西洋的身体の三類型と旅券制度の身体史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21KK0210
研究機関筑波大学

研究代表者

村上 宏昭  筑波大学, 人文社会系, 准教授 (70706952)

研究期間 (年度) 2022 – 2024
キーワードBiometrics
研究実績の概要

本科研費による助成を研究活動の一部として、2023年度に行った研究実績としては、学会発表1本、英語論文1篇、論集原稿執筆が挙げられる。
学会発表としては、2023年5月21日に開催された第73回日本西洋史学会大会における自由論題報告として、「ゲルゼンキルヘン・チフス裁判(1904年):疫病をめぐる科学と司法」というタイトルで研究発表を行った。これはルール地帯の中都市ゲルゼンキルヘンで発生したチフス流行をめぐる裁判を扱ったもので、公害問題の先駆けとして当時の水道会社や感染症研究所の動向を探ったものである。
英語論文としては、German History Societyが編集・刊行する査読付き国際学会誌『German Hisotry』(Oxford University Press)のVolume 42, Issue 1にて「Tuberculosis on Display. Tuberculosis Travelling Museums in Wilhelmine Germany」と題する論考を刊行した。これはヴィルヘルム時代の結核展覧会の動向を追跡したもので、これを通じて当時の結核問題の諸相を考察したものである。
論集原稿の執筆としては、代表者が編著者を務める論集『生体管理の近代史:個人識別技術と身体の情報化』(明石書店)の原稿(3章分)執筆ならびに他の諸論稿の取りまとめを行った。こちらはまだ原稿が揃っていないため未刊行となっているが、2024年度中に出版を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナ・パンデミックも一応の終息を見たことから、2023年度はドイツ渡航と現地での資料調査をつつがなく実施できた。そのため、研究の成果もおおむね順調に発表することができた。

今後の研究の推進方策

今後は引き続き、定期的なドイツ渡航と連邦文書館等における史料調査を進める。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Tuberculosis on Display. Tuberculosis Travelling Museums in Wilhelmine Germany2024

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Murakami
    • 雑誌名

      German History

      巻: 42 (1) ページ: 37-55

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 書評:原田昌博『政治的暴力の共和国:ワイマル時代における街頭・酒場とナチズム』名古屋大学出版会2023

    • 著者名/発表者名
      村上宏昭
    • 雑誌名

      西洋史学

      巻: 275 ページ: 87-89

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ドイツの性病展覧会と啓蒙の医学:第一次世界大戦前夜の性病撲滅運動2023

    • 著者名/発表者名
      村上宏昭
    • 雑誌名

      立命館文学

      巻: 681 ページ: 109-121

  • [学会発表] ゲルゼンキルヘン・チフス裁判(1904年):疫病をめぐる科学と司法2023

    • 著者名/発表者名
      村上宏昭
    • 学会等名
      第73回日本西洋史学会大会

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公開日: 2024-12-25  

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