研究課題
2023年度には、2022年度にドイツと欧州での研究滞在中に収集した資料、得た知見などを整理した。そして、日本のソサイエタル・ディプロマシー(SD)とミャンマー民主化における社会的なアクターの事例の関連団体の責任者を含め、関係者などとの面談と資料収集を行った。ドイツと日本のSDに関する研究で、効果的なSDの鍵はいかに主要なアクターの認知の再構築と認知の共有をファシリテート(Facilitate)することができるにあることがわかった。従って、ミャンマーの事例だけではなく、一般的に国際関係おいての共有の認知(consensual perception)の構築、規範と知識の国際間の伝播における社会的なアクターの役割、シンクタンクとトラック・ツー活動における認知の再構築のあり方、そして紛争の仲介活動(mediation)におけるソサイエタル・ディプロマシー(SD)の理論的・実証的な研究を行った。特に、安全保障と国内紛争などの今までステートが主役とされるハイ・ポリテックスにおけるソサイエタル・ディプロマシー(SD)の研究を進めた。今年度は、米国をはじめ多数の国際会議などに招聘され、積極的に研究発表を実施し、また多数の大学、研究機関で学術発表と交流を通じ、よいフィードバックを得た。書籍と学術論文を出版されることも決まった。また、The International Organization for Mediation (IOMed) Preparatory Officeなどの訪問もでき、今後の研究のさらなる展開の準備もした。
3: やや遅れている
事例研究の対象であるミャンマーへの渡航が困難であり、そして研究の精密化を図るためである。
今後は、ソサイエタル・ディプロマシー(SD)に関する学術会議を開催する予定である。2015年3月に、米国で開催されるInternational Studies Association (ISA)年次学術総会でのRoundtable: Engaging Home in Diplomacyで研究発表する予定である。また、SDに関する学術論文を投稿する。
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Githma Chandrasekara, HwaJung Kim and Jan Melissen and (eds.), Engaging Home in Diplomacy
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