研究実績の概要 |
豪州・NSW州(ニューサウスウェールズ州、65歳以上人口約130万人(全人口約800万人))における全病院の入院データ(2014~2021年:8年分)を活用し、大腿骨頸部骨折後の入院におけるフレイルリスク(Hospital Frailty Risk Score: ICD-10から特定)が低い者より高い者の方が、退院後の骨折による再入院と死亡リスクが高いことを示した。自動的に集約される入院データから算出できるフレイルリスクを用いて、大腿骨頸部骨折後の骨折による再入院や死亡のリスクが高い者を特定できる可能性を示した(論文:Mitsutake S et al. Arch Gerontol Geriatr. 2023; 117: 105264.; 学会発表番号1:Mitsutake S, et al. 56th Australian Association of Gerontology Conference, Gold coast, Queensland, Australia, 14-17 Nov 2023.)
大腿骨頸部骨折後の全入院患者では、入院後5年間で予防可能な入院の回数が多い群、中等度群、少ない群に分かれることを示した。少ない群に比べると、多い群と中等度群では併存疾患数が多い、COPDや心不全の有病、フレイルリスクが高いという特徴が認められた。これらの特徴を持つ入院患者は、再入院の予防策(移行期ケアプログラム等)を優先的に提供するターゲットであることを示した。成果は国際雑誌にて査読中である。
|