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2023 年度 実施状況報告書

高解像度測定の導入による統合失調症認知機能障害病的神経回路形成メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21KK0284
研究機関東京大学

研究代表者

福田 茉由  東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特別研究員 (60894798)

研究期間 (年度) 2022 – 2024
キーワード統合失調症 / 疾患マウスモデル / 認知機能障害 / 作業記憶
研究実績の概要

本研究は、コロンビア大学との共同研究によって高解像度測定を可能にする新技術を導入し、統合失調症の認知機能障害に関する病的神経回路形成の分子メカニズムを解明することで、新規治療法の開発に向けた知見の創出を目的としている。
まず、単一シナプス解像度による全脳スケールのシナプトームマップの作製について、Psd95^EGFP/+:Sap102^mKO2/Y:Setd1a^+/- および Df(16)A^+/- (オス)マウスの作製を進め、実験に十分な数のコロニーを増やしている。具体的には、Psd95^EGFP/EGFP:Sap102^mKO2/mKO2(メス)のダブルホモノックインマウスの作製を完了し、これをSetd1a^+/-(オス)およびDf(16)A^+/- (オス) と交配させることで目的のマウスを得た。
また、発達中マウス脳の単一細胞トランスクリプトームと3Dゲノムアトラスの作製について、各発達段階でのbulkRNA-Seqを実施し、各ステージで複数の異なる遺伝子が変動していることを見出した。また、当初計画していたChIP-Seqの代わりに、より精度が高く多くの情報を得られるmulti-CUT&Tagによる解析を試みており、マウス前頭前野細胞を用いたプロトコル開発を進め、シーケンスをかける前段階のライブラリー作製までのプロトコルの最適化が完了した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

22q11.2DS患者iPS細胞作製において計画より遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

急激な円安の影響により、計画よりも渡航費や滞在費に多くの研究費を費やすこととなった。また、所属研究室のマウス飼育費用にも当初より多くの研究費を支払ったことにより、全額支出済みとなった。よって、これまでの実験データのまとめ、論文化作業に取り組む。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 統合失調症のエピゲノムを標的とした治療薬2023

    • 著者名/発表者名
      向井淳, 福田茉由
    • 雑誌名

      週刊 医学のあゆみ

      巻: 286(6) ページ: 545-553

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公開日: 2024-12-25  

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