研究分担者 |
中村 卓郎 (財)癌研究会, 癌研究所, 部長 (00180373)
山村 研一 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (90115197)
田中 英夫 愛知県がんセンター研究所, 疫学・予防部, 部長 (60470168)
醍醐 弥太郎 滋賀医科大学, 医学部, 特任教授 (30345029)
矢守 隆夫 (財)癌研究会, 癌化学療法センター, 部長 (60200854)
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研究概要 |
総括支援活動=科学研究費腫瘍学分野や新学術領域で採択された研究代表者を中心に349名を支援対象者とした。活動全体の公開シンポジウムを平成23年2月に開催し、二国間交流活動として日韓がんワークショップを開催した。若手研究者のワークショップでは72名の参加者から研究発表があった。次世代のがん研究を担う高校生を対象とした青少年市民公開講座を秋田市で開催した。個体レベル支援活動:トランスジェニックマウス12件、ベクター12件、ES細胞での相同組換え16件、キメラ26件、F1マウス10件、アレル変換19件、微生物モニタリング1,845検体、遺伝モニタリング818検体、保存・クリーニング11系統、病理形態学20件の支援を行い、ワークショップを開催した。がん疫学・予防支援活動:対象者を8,280人登録し累計で63,990人となった。4,500人について生活習慣と108の遺伝子多型と血清マーカーとの関連を調べる横断研究体制構築を支援した。化学予防介入研究で、非環式レチノイドの第II/III相試験において肝癌再発が有意に抑制され、国内製造販売承認申請が開始された。 HTLV-1研究班:感染者検体のプロウイルス定量、検体バンクの維持とコーホート研究、HTLV-1関連単クロン抗体の供与により国内外のATL研究に貢献した。 臨床診断研究支援活動:臨床情報を備えたがん試料(凍結組織511,FFPE組織270,血清699,小児がん17)を収集し、肺がん450例、大腸がん600例を用いた組織マイクロアレイを構築した。肺・膵がんの診断バイオマーカーの検証支援を行い、網羅的蛋白解析や情報解析技術の提供・講習を行った。化学療法基盤支援班:がん細胞パネルと5つの分子標的阻害系を立ち上げ、研究者から預かった化合物の活性を評価した。標準阻害剤キット3種、化学療法パイロットライブラリーを作製して研究者に配付した。分子標的抗がん剤開発情報を整理しホームページ上で公開した。
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