研究課題
本年度は最終年度であるため、5年間の研究で得られた動物をホームページ上で公開を行った。作製された動物は総計##系統で、そのうち42系統をリストとして公開した。残りの複合化した系統を含む34系統に関しては特許申請を考慮して、リストでの公開を控えた。1.改良型NOGマウスとして、NOG-hIL-2、NOD-Rag2, IL-2Rg dKOおよびNOG-Jagged-1マウスでのヒト化モデル解析結果を論文として報告した。その他、ヒトNK、T細胞を増殖するNOG-hIL-15マウスやヒト好酸球を増殖させるNOG-hIL-5マウスも学会発表を行った。完全ヒト型免疫系保有マウスの作製のために、DRA1501については発現するNOG系統を確立できた。しかし、A24およびDRA0901では十分な発現が得られていない。また、抗原特異的なTCRを遺伝子導入した造血幹細胞を移入することによって、特定の抗原に対するヒト型免疫を呈するヒト型マウスの実験系を確立し、報告した。また、がん領域で今話題になっている腫瘍内免疫抑制性の腫瘍関連マクロファージ(TAM)や骨髄由来免疫抑制細胞(MDSC)の検出ができるヒト化マウスモデルの確立に目処が立った。2.NOGマウスES細胞より作製したG-CSF KIホモマウスの解析を行い、ヒト好中球の増加が認められた。しかし、分化成熟好中球は末梢血中にはほとんど認められなかった。iPS細胞からのヒト人工臓器としての胸腺作出を試みたが、十分な結果は得られなかった。3.その他ヒト化モデルの検証を行い、NOG-IL-4マウスで乳がん患者ペプチドワクチンCH401MAPの有効性を評価し、ペプチドワクチンの抗体産生誘導能を評価する系として有効である可能性が示された。NOG-Jagged-1マウスが、ヒト多発性骨髄腫の生体内動態を解析するための最適なモデルマウスとなることを明らかにした。ヒト化NOGマウスを用いたHIV-1感染モデルで、ウイルスの多様性や進化に係わるシチジン脱アミノ酵素であるAPOBEC3の変異を明確にした。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 6件、 謝辞記載あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (13件) (うち招待講演 3件) 図書 (4件) 備考 (3件)
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