研究課題/領域番号 |
22223003
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研究種目 |
基盤研究(S)
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
黒崎 卓 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90293159)
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研究分担者 |
岡崎 哲二 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (90183029)
澤田 康幸 東京大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (40322078)
高崎 善人 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (00334029)
神門 善久 明治学院大学, 経済学部, 教授 (80195924)
櫻井 武司 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40343769)
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キーワード | 経済発展 / 貧困削減 / 比較制度分析 / 国際情報交換 / 多国籍 |
研究概要 |
開発途上国における貧困削減・経済開発のために有益な経済発展論・開発戦略の方向性を示すことを目的とした本研究の第一年次として、研究分担者・連携研究者・内外の研究協力者との研究体制を構築し、経済発展データベース(DB)の整備を開始した。震災による遅延はあったが、概ね予定した研究成果を得ることができた。 研究体制に関しては、平成22年7月の全体会議にてミクロ計量分析班、比較経済史班の2つの班と、これらを統括しDB共用化のための作業を行う総括班からなる体制を確立し、研究計画を策定した。全体研究会を2度(「インフォーマルな契約執行メカニズムと経済発展」9月、「家計の脆弱性と復元力」12月)を実施し、メンバー間での研究手法の共有をはかった。平成23年3月に予定した国際ワークショップを震災のため同年9月に延期して実施し、内外から16の研究報告、50名を超す参加者による議論を行い、国際ネットワークを強化しプロジェクトへの広範なコメントを得た。また研究成果を公開する媒体としてウェブを開設した。DBに関しては、すでに調査実績がある地域の再調査として、ザンビア農村調査、インド都市・農村移動調査、パキスタン洪水罹災地域調査を実施し、そのDB化を進めた。また、インドでの天候保険インパクト予備調査、パキスタンでの住民参加開発ベンチマーク調査、ザンビアとブルキナファソ、雲南・ラオス国境地帯での予備的家計調査を実施し、平成23年度以降の分析に備えた。他方歴史的データをDBに再構築する作業として、フィリピンでの国際稲研究所(IRRI)調査のマイクロデータのパネルデータ化作業、戦前日本農家経済調査データ、19-20世紀日本の綿紡績業の企業・工場レベルの投入・産出データ、20世紀初頭日本の工場統計個票データ・所得税データ・企業役員財務データなどを整備した。
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