研究課題/領域番号 |
22226013
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
熊谷 泉 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10161689)
|
研究分担者 |
梅津 光央 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70333846)
浅野 竜太郎 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (80323103)
田中 良和 北海道大学, 創成科学共同研究機構, 特任助教 (20374225)
真壁 幸樹 自然科学研究機構, 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 助教 (20508072)
|
キーワード | 分子認識 / ナノバイオ / 蛋白質 / バイオテクノロジー |
研究概要 |
1.がん免疫療法へ向けたがん細胞・リンパ球表面特異的抗体断片の人工選択操作による取得 がん細胞とリンパ球を接合するインターフェイス分子の構成要素として、がん細胞とリンパ球表面に特異的な抗体断片を人工選択系により取得する研究を行った。がん細胞に関しては、リンパ球へ結合する抗体断片と融合した際に高親和な機能を発現するフォーマット改良を試みた結果、細胞傷害性を向上させることに成功した。 2.ペプチド移植と分子進化成熟操作による材料高親和性抗体の作製 ペプチド移植と分子進化工学を組み合わせた抗体取得法を利用して、有機・無機ナノ材料に高親和な抗体断片の取得を行った。その際に、粒子径や表面状態などを変化させて選択操作を行ったところ、特定の結晶面に特異的な抗体断片を取得することができた。 3.取得抗体断片の構造・機能解析 (1)細胞表面特異的抗体断片:可溶化断片のみから成るEGFRと抗EGFR抗体のFab断片とでの共結晶の作製を行うための蛋白質調製系を確立できた。また、二重特異性フォーマットにおける結合特性を表面プラズモン共鳴と等温滴定カロリーメータで行ったところ、フォーマットの変化は抗原結合特性に影響を与えないことが分かった。 (2)ナノ工学材料特異的抗体断片:酸化亜鉛結合性抗体の同位体標識を行った。その結果、NMR測定に十分な濃度を調製することに成功した。そして、NMRを用いて1H-13C二次元NMRを測定したところ、構造解析に十分な分解能を得ることができた。
|