研究概要 |
1.水チャネルの速い水選択的透過・ゲーティング機構の解明と生理機能研究 AQP4を用いて、チャネル内の水分子を分離して観察する高分解能解析と、乱れた部分の観察ができる低分解能解析も行った(J.Mol.Biol.,402,669-681(2010))。 2.Na^+チャネルのイオン選択機構の解析と、ゲーティング機構の解明 バクテリア由来のNa^+チャネルについて、多くのタイプのチャネルをクローニングして脱感作の機構を解析した(J.Biol.Chem.,285,3685-3694(2010))。それらの変異体を作製して構造を安定化する変異体の解析(J.Biol.Chem.,286,7409-7417(2011))と電位感受性ドメインの可動性の解析(BBRC.,399,341-346(2010))を行った。 3.Cx26を中心とするギャップ結合チャネルの構造と機能解析 ギャップ結合チャネル、Cx26の変異体M34AとそのN-末端側の6残基を削った変異体の構造解析を行い、複雑なゲーティング機構の一端を解明した(J.Mol.Biol.,405,724-735(2011))。また、Crayfishのギャップ結合のトモグラフィー解析を行った(J.Struct.Biol.,in press)。 4.AChRのゲーティング機構解明 アセチルコリンがAChRに結合してチャネルを開閉する機構を詳細に解明しつつある。 5.H^+,K^+-ATPaseの構造と機能解析 H^+,K^+-ATPaseの阻害剤SCHが結合した中間体の構造を解析して論文として発表した(Nature Commun.,2,155,1-7(2011))。
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