研究課題
1) 褐色脂肪特異的蛍光タンパク質レポータートランスジェニックマウスの作製と機能評価前年度までにUCP1-mRFP BAC Tgマウスが作製できたので、今年度はこのTgマウスで本研究を進めた。より蛍光シグナルが高いlineを選抜するとともに、寒冷刺激やアドレナリン受容体アゴニストにより、蛍光シグナルが白色脂肪組織において誘導されるか、即ち非組織型褐色脂肪の発生の検討を行なった。その結果、寒冷刺激により、蛍光シグナルを強く誘導するlineを作成することができた。2) 新規褐色脂肪細胞株を用いた詳細な細胞分化、増殖の分子機構を解明肥満状態の脂肪組織では、マクロファージ由来TNFαがERKの活性化を介して、脂肪細胞におけるUCP1発現誘導を抑制することを示した。さらに、肥満マウスでのin vivoレベルでマクロファージを除去し抗炎症をもたらす薬剤を用いて非組織型褐色脂肪の退縮の抑制を実証した。3) 褐色脂肪の発生、機能増強をもたらす食品成分や化合物の系統的解析と応用基盤の確立エイコサペンタエン酸リッチ魚油およびドコサヘキサエン酸リッチ魚油摂取両群のマウスにおいて、非組織型褐色脂肪である鼠径部脂肪組織においてはUCP1の発現の顕著な発現増加が認められた。詳細な作用機構の解析により、魚油摂取による感覚受容体(TRPV1)の活性化により、末梢交感神経活動とその受容体(アドレナリンβ¬3受容体)の発現の亢進が惹起されることによりもたらされる現象であることが示唆された。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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