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2010 年度 実績報告書

ポスト・アスペクト指向時代の階層的分割と横断的分割を統合するモジュール化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22240002
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京工業大学

研究代表者

千葉 滋  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80282713)

キーワードプログラミング言語 / モジュール化 / オブジェクト指向 / 型システム
研究概要

これまで我々が過去に実施してきたアスペクト指向に関する研究成果をもとに、従来別々であった階層的分割と横断的分割を統一的に扱うモジュール化機構を考案することをめざして研究開発した。この目的に向け、研究代表者と連携研究者は協力して研究にあたり、predicate dispatch機構に基づいたアスペクト指向言語であるGluonJ言語を開発し、その型システムを設計し、その性質を研究した。それによりアスペクト指向言語では一定のモジュラリティが確保できるものの、一部でモジュラリティが失われており型検査のためには大域的なプログラムの解析が必要であることを明らかにした。この成果は国際会議ACM OOPSLA 2010で発表し、また開発したGluonJ言語を一般に公開した。また文脈指向機構について研究し、文脈指向とイベントの概念を組み合わせたEventCJ言語を開発し、国際会議AOSD 2011にて発表した。EventCJでは、文脈の切り替えを宣言的に書けるようになっており、従来の類似言語と比べてソフトウェア開発の上流工程との連続性が高いのが特徴である。理論的な研究としては型緩和織り込み機構の研究をおこない、アスペクト指向言語の中心的な機構である織り込み機構における型システムについて研究した。モデリングに関する研究としては、フィーチャー・ダイアグラムに含まれる誤りを検出する技法についての研究などをおこなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] EventCJ : A Context-Oriented Programming Language with Declarative Event-based Context Transition2011

    • 著者名/発表者名
      Tetsuo Kamina, Tomoyuki Aotani, Hidehiko Masuhara
    • 雑誌名

      Aspect-Oriented Software Development 2011

      ページ: 21-25

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mostly modular compilation of crosscutting concerns by contextual predicate dispatch2010

    • 著者名/発表者名
      Shigeru Chiba, Atsushi Igarashi, Salikh Zakirov
    • 雑誌名

      ACM OOPSLA 2010

      ページ: 539-554

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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