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2012 年度 実績報告書

走行環境認識のための車内および周辺状況データの統合化・抽象化技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22240003
研究機関名古屋大学

研究代表者

高田 広章  名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (60216661)

研究分担者 佐藤 健哉  同志社大学, 理工学部, 教授 (20388044)
手嶋 茂晴  株式会社豊田中央研究所, BR社会システム研究部, 主任研究員 (50394599)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードITS / データベース / 組込みシステム
研究概要

車載ソフトウエアの規模と複雑性の増大に対処するため,現在のAUTOSAR に代表されるようにソフトウエアプラットフォームを利用したアプリケーション連携ではなく,本研究では,多種多様なセンサを通して得られる車両の走行環境情報を論理的なデータ空間に統合し,このデータ空間に対して統一的な手法でアクセスするアーキテクチャの確立を目指している.今年度は,実際の組込みシステム環境を想定し,車両走行環境に対応可能なデータ処理のフィルタリング,および,効率的な衝突検知のアルゴリズムを組込んだ上で,高速演算を実現できるソフトウエア開発システムの設計,実装,評価を行った.具体的アプリケーションとしては,前方車両衝突警告,交差点進入車両衝突警告,および,右折・直進車両衝突警告を用い,ZMP社のRoboCar 1/10 (Linux)およびAltera社FPGAボード(TOPPERS/ATK2)で実証実験を行い,開発手法の有効性を検証した.事前にXMLを利用して定義したストリーム処理用のコンポーネントを組み合わせることでアプリケーションを設計し,この設計からデータ処理最適化を含みターゲットハードウエアの要求仕様に対応して非機能要求を満足したソースコードを自動的に生成し,今回新たに開発した組込みデータストリーム管理システム(eDSMS)のランタイム環境を組込み,実行モジュールを作成可能となった.また,通常ならデータベースとして格納されている地図データをデータストリーム管理システムで処理可能とするためのストリーム化機構を開発し,Local Dynamic Mapの地図データをストリーム化することで,センサデータと空間演算を行う際の処理性能を約数十倍向上させることができた.これらの結果,本研究でのアーキテクチャが安全運転支援を対象とした車載組込みシステムとして適応可能であることを検証することができた.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 車載組込みシステム向けデータストリーム管理の静的スケジューリング方式2012

    • 著者名/発表者名
      勝沼 聡, 本田 晋也, 佐藤 健哉, 高田広章
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 データベース

      巻: Vol.5, No.3 ページ: 36-50

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Stream LDM: Local Dynamic Map (LDM) with Stream Processing Technology2012

    • 著者名/発表者名
      Kenya Sato, Hideki Shimada, Satoshi Katsunuma, Akihiro Yamaguchi, Masahiro Yamada, Shinya Honda, and Hiroaki Takada
    • 雑誌名

      The Science and Engineering Review of Doshisha University

      巻: Vol. 53, No.3 ページ: 28-35

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 車載組込みシステム向けデータストリーム管理システムの開発2012

    • 著者名/発表者名
      勝沼 聡, 山口 晃広, 熊谷 康太, 本田晋也, 佐藤 健哉, 高田 広章
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌

      巻: Vol.J95-D, No.12 ページ: 2031-2047

    • 査読あり
  • [学会発表] 車載システム向けデータストリーム管理システムにおけるクエリ自動構築手法2012

    • 著者名/発表者名
      山口 晃広, 本田 晋也, 佐藤 健哉, 高田 広章
    • 学会等名
      第11回情報科学技術フォーラム
    • 発表場所
      法政大学(東京都)
    • 年月日
      20120904-20120906
  • [学会発表] Cloudia: Car-to-Xデータ統合プラットフォーム~安全運転支援のための分散ストリーム処理の実現~

    • 著者名/発表者名
      佐藤 健哉
    • 学会等名
      第3回名古屋大学組込みシステム研究センターシンポジウム
    • 発表場所
      名古屋大学(愛知県)
  • [学会発表] 協調型安全運転支援のための車載データ管理機構の実装と評価

    • 著者名/発表者名
      島田 秀輝, 山口 晃広, 本田 晋也, 高田 広章, 佐藤 健哉
    • 学会等名
      第50回同志社大学理工学研究所発表会・2012年度学内研究センター合同シンポジウム
    • 発表場所
      同志社大学(京都府)
  • [学会発表] ストリームLDM:データストリーム管理システムによるLDM の高速化

    • 著者名/発表者名
      山口 晃広, 島田 秀輝, 伊藤 信一, 石原 直樹, 本田 晋也, 佐藤 健哉, 高田 広章
    • 学会等名
      第11 回ITS シンポジウム
    • 発表場所
      愛知県立大学(愛知県)
  • [学会発表] 車載データ管理プラットフォームの運転支援アプリケーションへの適用

    • 著者名/発表者名
      勝沼 聡, 熊谷 康太, 山口 晃広, 本田 晋也, 佐藤 健哉, 高田 広章
    • 学会等名
      第5回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム
    • 発表場所
      ホテル華の湯(福島県)
  • [学会発表] ストリーム LDM ―ストリーム処理による LDM の高速化とアプリケーション開発プラットフォームの構築―

    • 著者名/発表者名
      佐藤 健哉
    • 学会等名
      平成24年度第2回DRMセミナー
    • 発表場所
      日本デジタル道路地図協会(東京都)
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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