研究課題/領域番号 |
22240011
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研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
溝口 理一郎 北陸先端科学技術大学院大学, サービスサイエンス研究センター, 教授 (20116106)
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研究分担者 |
来村 徳信 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (20252710)
古崎 晃司 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (00362624)
林 雄介 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70362019)
笹嶋 宗彦 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (80402999)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | オントロジー / オントロジー構築パターン / 上位オントロジー / 不具合事象 / 情報統合 / 自動車内情報空間 / ロールパターン / 方式知識 |
研究概要 |
1.オントロジー内での,不具合事象,対処タスク, 行為分解木の連携を進めた. (1)阻害要因:タスクのis-a階層における上位レベルで一般性の高い阻害要因を数えあげた. (2)一般対処法のモデル化: (a)原因をなくす. (b)原因からの影響の伝播をなくす/ 軽減する.(c)原因からの影響に耐えるように対象を変更する,の3つのStepは汎用性がある.これを再帰的に用いることを基本として,行為の上位レベルで一般性の高い対処タスクを記述する.特に,対処タスクは一般のタスクがPlayするロールであることに着目して効率的にモデル化した. (3)タスクの一般形:最上位のタスクとして「サービスを受ける」などがある. ここで起こる行為,及び阻害要因はレストランで食事をするときも,病院で診察を受けるときにも共通に起こるものがある.待ち行列に並ぶ,待ち時間が長い,待つことに疲れる, お金を払う,お金が足らない,等である.このように概念のis-a階層の特徴を活用することによって, 効率よく必要な概念を組織化を行った. (4)作成したパターンの実装:得られた成果の実装に着手し,作成・収集されたパターンを整理して,申請者らが開発に取り組んできた上位オントロジーYAMATOに取り込んだ. 2.応用システムの開発を通した成果の検証として,提案する方法論とツールの有効性を,(a)救急患者看護の中で代表的な心肺蘇生法とICUにおける看護エキスパートのKnowhow獲得システムの構築に着手した.(b)申請者らが,東大病院と3年間協力して開発してきた我が国初の医療オントロジーの経験を活かして,心肺蘇生法とICUにおける看護エキスパートのKnowhow 獲得とこの種の看護Knowhow 習得支援システムの開発に着手した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
課題①ー③については,主にトヨタ自動車の関連会社の協力を得て,自動車内情報推薦システムのためのオントロジーと応用システム試作と評価を行った.課題④に関しては,YAMATOを公開している.2)(a)と(b) に関しては,病院,看護大学との看護教育支援に関する共同研究が始まっており,専門家の知識や助言を得られる体制が整った段階である.
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今後の研究の推進方策 |
未使用額は,当初計画より経費の使用の節約ができたため,次年度使用を申請する. 研究自体は,研究計画通りに進行しているため,予定された計画通りに遂行する.特に変更はない.
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