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2012 年度 実績報告書

高度法情報発信のための多言語情報の最適組み合わせに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22240025
研究機関龍谷大学

研究代表者

末永 敏和  龍谷大学, 法務研究科, 教授 (30093909)

研究分担者 竹中 浩  大阪大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00171661)
林田 雅至  大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 教授 (50189677)
松浦 好治  名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (40104830)
宇田川 幸則  名古屋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (80298835)
水野 真木子  金城学院大学, 文学部, 教授 (90388687)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード法情報学 / 通訳翻訳学 / メディア・リテラシー論 / 比較法 / 比較政治学 / 国際研究者交流 / 中国:台湾:ブラジル:ロシア:ポルトガル
研究概要

本研究プロジェクトは、法令を中心とした日本の法規範・法文化に関する情報を多言語でハイブリッド発信するための効果的な方法について研究を行っている。本年度は3年目として、これまでの研究調査と分析をさらに進めるとともに、全体の打ち合わせ会を6月と11月に大阪大学法学研究科で開催し、11月に研究内容及び成果を紹介するホームページの大幅な更新を行った。また、4つの研究チームは以下の研究活動を行いながら、最終年度となる来年度に作成する書籍(論文集)の内容構成など、その準備をさらに進めた。
第1は、中国及び台湾に向けての法情報発信に伴う諸問題を研究するチームである。本年度は、中国とともに台湾との研究協力を発展させて、9月に台湾中正大学法学院及び台湾政治大学法学院への訪問調査を行い、12月と3月には上海において「上海中日民事法研究会」を開催した。第2は、日本に在住する外国人に対する法情報発信に伴う諸問題を研究するチームである。本年度は、模擬尋問に関する外国語教材(ロシア語版、ポルトガル語版、中国語版、英語版)の改良を行い、ホームページ上に一般公開し、8月には難民通訳に関して韓国、法廷通訳に関してオーストラリアへの訪問調査を行った。第3は、法令外国語翻訳プロジェクトの多言語化に伴う諸問題を研究するチームである。本年度は、これまでの台湾と韓国に加えて中国とも研究協力を発展させることができ、漢字の字体(新字体、繁体字、簡体字等)の自動変換も含めて、「漢字文化圏法令多言語データベース」の構築に向けて大きく前進することができた。第4は、比較法・比較政治的アプローチによる情報発信の目的及び効果を分析するチームである。本年度は日本地方自治法のロシア語翻訳の作業を進めるとともに、3月には中国人及びロシア人研究者を招へいして、「北東アジアの自治―課題と展望―」というセミナーを大阪大学法学研究科で開催した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究プロジェクトはこれまで、全体の打ち合わせ会を年2回は開催しつつ、4つの研究チームに分かれて研究活動を進めているので、全体としての研究チーム間の相互連携を保ちながら、それぞれの研究調査と分析を効率よく着実に進めることができている。ただ、研究の対象や活動そのものが国際的であるため、一つ一つの研究調査に予想以上の時間がかかることや当初の予定を変更して対応することもあった。そのため、評価としては「おおむね順調に進展している」とした。

今後の研究の推進方策

本研究プロジェクトは3年目を終えて、研究計画の大きな変更や研究遂行上の問題点はないと考えている。これまでに実際に研究活動を行いながら築き上げてきた研究協力体制によって、最終年度となる来年度はその研究活動をさらに推進するとともに、その仕上げを行っていく予定である。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 中国上場会社の監査役と独立取締役について2012

    • 著者名/発表者名
      徐 浩, 末永 敏和(監修)
    • 雑誌名

      国際商事法務

      巻: 40巻7号 ページ: 1062-1067

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 企業結合と中国会社法の課題2012

    • 著者名/発表者名
      徐 進, 末永 敏和(監修)
    • 雑誌名

      国際商事法務

      巻: 40巻6号 ページ: 895-901

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ブルドックソース事件の私的総括2012

    • 著者名/発表者名
      末永 敏和
    • 雑誌名

      阪大法学

      巻: 62巻3・4号 ページ: 331-364

  • [雑誌論文] Assesment of Interpretation Bias and Racial Prejudice Effects in Japanese Courtrooms2012

    • 著者名/発表者名
      Makiko MIZUNO, Adam ACAR
    • 雑誌名

      Kinjo Gakuin Daigaku Ronshu, Studies in Social Science

      巻: Vol. 8, No. 2 ページ: 12-18

  • [雑誌論文] 日本における法情報に関する司法通訳人の意識について―一般語学サポーターと比較して―2012

    • 著者名/発表者名
      水野 真木子
    • 雑誌名

      『金城学院大学論集』社会科学編

      巻: 9巻1号 ページ: 82-91

  • [雑誌論文] 日本の司法通訳研究の流れ―方法論を中心に―2012

    • 著者名/発表者名
      水野 真木子 他
    • 雑誌名

      通訳翻訳研究

      巻: 12 ページ: 133-154

  • [学会発表] Community Interpreting and Language Issues in Refugee Examination in Japan

    • 著者名/発表者名
      Makiko MIZUNO
    • 学会等名
      4th Asia Pacific Consultation on Refugee Rights
    • 発表場所
      高麗大学(韓国)
  • [学会発表] コーパス内の文字出現頻度による言語間漢字変換ツールの作成

    • 著者名/発表者名
      Agro RACHMATULLAH、小川泰弘、外山勝彦
    • 学会等名
      平成24年度電気関係学会東海支部連合大会
    • 発表場所
      豊橋技術科学大学
  • [学会発表] Compilation of a Translation Dictionary of Legal Terms in Four Jurisdictions in East Asia

    • 著者名/発表者名
      Katsuhiko TOYAMA
    • 学会等名
      International Symposium on from Legal Assistance to Legal Cooperation - Exploring the New Horizon -
    • 発表場所
      名古屋大学
  • [図書] 『大阪国際課戦略のためのLanguage Barrier Freeのさまざまな試み(第2回「洪庵塾に遊ぶ」シンポジウム:CSCD「コミュニティ部門」)~「新興国」アジア諸国に負けるな、大阪の復活に賭ける~』CSCD「コミュニティ」部門:多文化コミュニケーション・デザイン叢書V・第1分冊[2012年度CSCD社学連携事業、大阪市・大阪大学包括協定実績]2012

    • 著者名/発表者名
      林田 雅至
    • 総ページ数
      63
    • 出版者
      大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
  • [図書] 『日本社会の外国人疎外感を緩和・阻止せよ!III』CSCD「コミュニティ」部門:多文化コミュニケーション・デザイン叢書V・第2分冊[2012年度CSCD社学連携事業、大阪市・大阪大学包括協定実績]2012

    • 著者名/発表者名
      林田 雅至
    • 総ページ数
      86
    • 出版者
      大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
  • [図書] 法と言語―法言語学へのいざない―2012

    • 著者名/発表者名
      水野 真木子 他(編著者:橋内 武・堀田 秀吾)
    • 総ページ数
      14(65-78)
    • 出版者
      くろしお出版
  • [備考] 高度法情報発信研究プロジェクト(Bestmixtureプロジェクト)

    • URL

      http://www.law.osaka-u.ac.jp/bestmixture/

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公開日: 2014-07-24  

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