• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

標的遺伝子ノックダウンによる霊長類ヒト疾患モデルの作出

研究課題

研究課題/領域番号 22240053
研究機関公益財団法人実験動物中央研究所

研究代表者

佐々木 えりか  公益財団法人実験動物中央研究所, 応用発生学研究センター, センター長 (70390739)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
キーワードノックダウン / II型糖尿病 / インスリンレセプター / マーモセット
研究実績の概要

1.マーモセットINSRを標的としたshRNA発現ベクターの構築および評価: 昨年度新たに作製した標的配列の異なる2つのshRNA発現ベクターにおいて、これまで使用していたshRNA発現ベクターと同程度のノックダウンを確認した。また、妊娠率にウイルスベクター液のロット差があったことからウイルスベクター液の質が胚毒性に関与していると考え、ウイルスベクター作製を生理学研究所のウイルスベクター開発室に依頼し、精製度の高いレンチウイルスベクターを準備した。
2.INSR特異的 shRNA発現ベクター導入マーモセット個体作出: 新たに作製したshRNA発現レンチウイルスベクターを受精卵に注入し、レポーター遺伝子であるGFP陽性胚83個を35匹の仮親に移殖し、産仔2匹を得た。レンチウイルスベクター改良前後での妊娠率に差はなかったが、注入するウイルスベクターの力価 10,000,000,000cells/ml以上では強い胚毒性が示された。また、昨年度より実施していた発生能の高い自然交配卵へのウイルスベクター注入では、10個の胚を7匹の仮親に移殖し、1匹のTg個体を得ている。
3.得られた産仔の導入遺伝子の解析: 今年度得られた個体は合計3匹であり、2匹はRT-PCRとFACS解析によりTg個体であることが示され、残り1匹は解析中である。現在まで生きている個体は導入遺伝子の発現がモザイクであり、皮膚由来の培養細胞では約6割が導入遺伝子を発現していた。この細胞においてもINSRがノックダウンされる事がウエスタンブロット解析により示された。
4.Dox投与による耐糖性の誘導の評価およびII型糖尿病モデルとしての評価: 現在まで生存しているfounder個体は、繁殖によりF1世代を獲得するため、この個体での糖尿病誘導の解析は行っていない。今後F1を作製し、F1においてII型糖尿病モデルとしての有効性を評価する。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Birth of Healthy Offspring Following ICSI in In Vitro-Matured Common Marmoset (Callithrix jacchus) Oocytes2014

    • 著者名/発表者名
      Tsukasa Takahashi, Kisaburo Hanazawa, Takashi Inoue, Kenya Sato, Ayako Sedohara, Junko Okahara, Hiroshi Suemizu, Chie Yagihashi, Masafumi Yamamoto, Yusuke Konno, Hideyuki Okano, Makoto Suematsu, Erika Sasaki
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 9(4) ページ: e95560

    • DOI

      doi: 10.1371/journal.pone.0095560. eCollection 2014.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 次世代実験動物としてのコモンマーモセットの開発2014

    • 著者名/発表者名
      佐々木えりか
    • 学会等名
      第87回日本生化学大会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      2014-10-17
    • 招待講演
  • [学会発表] Possibility of genetically nonhuman primate models in biomedical research2014

    • 著者名/発表者名
      佐々木えりか
    • 学会等名
      Asian Retina Meeting2014
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2014-09-14
    • 招待講演
  • [学会発表] 疾患マーモセットモデルを作る2014

    • 著者名/発表者名
      佐々木えりか
    • 学会等名
      第37回日本脳神経科学大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2014-09-12
    • 招待講演
  • [学会発表] 次世代発生工学研究のモデル動物、コモンマーモセット2014

    • 著者名/発表者名
      佐々木えりか
    • 学会等名
      京都大学霊長類研究所研究会、霊長類への展開に向けた幹細胞・生殖細胞・エピゲノム研究会
    • 発表場所
      京都大学霊長類研究所
    • 年月日
      2014-08-27
    • 招待講演
  • [学会発表] 次世代実験動物としての遺伝子改変マーモセット2014

    • 著者名/発表者名
      佐々木えりか
    • 学会等名
      第44回(2014)新潟神経学夏期セミナー
    • 発表場所
      新潟大学脳研究所 統合脳機能研究センター(6F)セミナーホール
    • 年月日
      2014-08-01
    • 招待講演
  • [学会発表] Non-human primate models in biomedical research2014

    • 著者名/発表者名
      佐々木えりか
    • 学会等名
      熊本大学発生医学研究所リエゾンラボセミナー
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2014-07-30
    • 招待講演
  • [学会発表] インスリンレセプター遺伝子ノックダウンによるII型糖尿病モデルマーモセット作出の試み2014

    • 著者名/発表者名
      高橋 司、前田 拓志、久下 壮、 佐藤 賢哉、伊藤 亮治、佐々木 えりか
    • 学会等名
      実験動物科学技術 さっぽろ 2014
    • 発表場所
      北海道、札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      2014-05-15 – 2014-05-17
  • [図書] 脳神経系の再生医学 発生と再生の融合的新展開2015

    • 著者名/発表者名
      井村裕夫(監修),高橋淳(監修),河﨑洋志(編集),赤木紀之,横田崇,末盛博文,升井伸治,山中伸弥,出澤真理,佐々木えりか他
    • 総ページ数
      188
    • 出版者
      診断と治療社

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi