研究課題/領域番号 |
22240061
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
土肥 健純 東京電機大学, 工学部, 教授 (40130299)
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研究分担者 |
正宗 賢 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (00280933)
桑名 健太 東京電機大学, 工学部, 助教 (00593055)
千葉 敏雄 独立行政法人国立成育医療研究センター, その他部局等, その他 (20171944)
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研究期間 (年度) |
2010-05-31 – 2015-03-31
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キーワード | 実三次元画像表示 / 多視野同時観察内視鏡 / レーザ同軸内視鏡 / ロボット工学 / 過冷却細胞凍結保存 |
研究概要 |
胎児・小児の超早期治療のための最先端治療デバイスの開発として、本年度は各項目について以下の研究を行った。 (1)Integral Videographyによる手術ナビゲーションに適した三次元立体画像表示システムの開発:直感的に操作が可能なタブレットPCを利用したIV表示用デバイスの要素技術として、様々なサイズ・向きのIV画像を切り替えることでIV像の拡大縮小・向きの変更を行うことが可能なソフトウェアの開発を行った。 (2)細径屈曲マニピュレータデバイス:外径3mmおよび5mmの多自由度屈曲エンドエフェクタを、従来の内視鏡術具と同様に片手で操作可能なグリップの設計および試作を行った。複数の外科医による操作性の評価をトレーニングBOXおよび動物臓器(ブタ)を用いて行い、結紮や縫合に最適なグリップ形状・サイズ・重量バランスなどを考慮しながら、3Dプリンタ造形による試作を繰り返しつつ、屈曲・把持・回転自由度を有する持針器操作のためのグリップを製作した。 (3)可変立体視野及びレーザ同軸内視鏡の開発:多視野同時観察内視鏡については、視野方向の増大を目的として、偏光ビームスプリッタを4個用い、5視野同時観察内視鏡を試作した。レーザ同軸内視鏡については、防水性を有し内視鏡光源を内蔵した外套管を開発した。これにより水中の閉鎖空間内にて照明下の中で対象を観察することが可能となった。また、体動などによる照射部位の自動トラッキングについては、アルゴリズムの見直しを行い動物による評価実験を行った。 (4)小児卵巣摘出保存支援システムの開発:周波数の高い領域での交流磁場強度を向上させるため、凍結漕一体型磁場印加用コイルを開発し、磁場周波数DC~10kHz、磁束密度0~2.0mTまでの磁場が発生可能であることを確認した。このコイルを利用し、ブタ肝臓過冷却凍結実験を行い、全磁束密度の20Hz、200Hz磁場印加時に、磁場なし時に比べ過冷度が有意に上昇することを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書に記載した内容は達成されており、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
おおむね順調に進展しているため、今後も計画通り研究を行う。
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