研究課題/領域番号 |
22240077
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐々木 敏 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70275121)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 栄養学 / 社会医学 / 疫学 / 家庭 / 環境 |
研究概要 |
本研究の実施のために、栄養関連学科研究ネットワークを構築し、北海道から九州までほぼ全国にわたる地域から85校の大学の参加を得た。 参加の意思を示した大学の新入生ならびにその母および祖母およそ7000人ずつを対象とした調査を計画し、2011年度に西日本と北海道の58校で調査を実施した。2012年4月には、前年に調査を実施しなかった東日本(新潟、長野および静岡以東で北海道を除く)27校の調査を実施し、予定した85校全校での調査が完了した。 回答された質問票一式を、各調査校を通じて5月中に回収し、研究代表者の属する研究室に設置した研究事務局でとりまとめ、研究事務局にてあらかじめ決めておいた一定の規則にしたがってすべての質問票の回答内容を確認した。そして、再調査の必要を認めた質問票については、各調査校を通じて参加者に再調査を依頼した。10月をもってすべての調査がほぼ完了した。 その結果、学生、その母、その祖母、それぞれ1860人、1563人、848人から最終的な回答を得た。その後、データの入力作業を行い、食習慣質問票(自記式食事歴法質問票または簡易型自記式食事歴法質問票)および、その他の質問票共に12月までに入力がほぼ完了した。 食習慣質問票から栄養価計算を行い、参加者個々人の栄養素等摂取量を算出した個人結果帳票を作成し、各調査校を通じて、12月中に参加者全員に返却した。 一方、入力されたデータは2011年度に収集したデータと結合して内容確認を行い、解析に用いるためのデータセットを固定するための作業を行った。最終的に学生5132人、母4236人、祖母2441人のデータが構築され、2013年3月に全調査校にデータセット配布が完了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
北海道から九州までほぼ全国にわたる栄養関連学科85校の参加が得られ、東日本大震災の発生という不測の事態に遭遇したにもかかわらず、調査を2か年にわたって実施するという方法により、85校すべての調査校を対象として調査を実施でき、学生5132人、母4236人、祖母2441人から最終的な回答を得られたこと、そして、予定内に、再調査、データ入力、そして、参加者への栄養素等摂取量を算出した個人結果帳票の返却を終了でき、食習慣と健康状態を検討するための大規模なデータが構築できたことなど、すべて確実に計画どおりの進捗を得たと考える。
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今後の研究の推進方策 |
食習慣と健康状態を検討するための大規模なデータが構築できた。次年度は、世代間の食習慣の相違および3世代それぞれの世代での食習慣と健康状態(うつ、便秘、更年期障害、高齢者の虚弱など)の関連を明らかにするための解析を行う。 このデータからは上記の課題の他に相当数の新たな知見が得られるものと期待される。 そこで、このデータの学術的有効活用についてこの研究に参加した85校の大学の研究者と討論を行い、共同して解析を行い、論文執筆および学会発表などを通じて結果を発表してゆく予定である。
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