研究課題
H22年度は以下の項目を実施した。1)炭素・窒素気体交換システムと生物生産応答の定量化の新規見積り法の開発H22年度の早い段階から従来法による船舶観測データを用いて、本申請提案の新規見積り法の開発とその精度評価に着手した。十年規模の長期変動の先行研究の結果として、CO2吸収量変動・生物生産量変動・脱窒・窒素固定変動が報告されている海域を念頭に入れ、H20年度は、西部北太平洋海域における人為起源二酸化炭素変動の新規見積り法を開発し、確度の高い有望な方法であることを明らかとした。2)溶存気体高頻度採水用システム(溶存気体採水用曳航体)の開発と実証試験観測船平均巡航速度10ノット前後での安定性した採水を可能とする開発・改良に着手した。大気からの気泡貫入をなくし、深く潜行させるための曳航体の重量化・改良設計(ステンレス製、本体総重量75kg、水平翼片羽長450mm、下方角度10°)を行うとともに、曳航体から観測船まで海水をくみあげるために必要な各種ポンプの検討し、採水ポンプとしてベーンポンプの選定を行った。これらの実証試験を行うため、主に北海道沿岸域において、平成22年10月ならびに荒天が続く翌年2月に、北海道大学・おしょろ丸に搭載し、曳航体の安定性・採水安定性等の性能試験を行った。また、2連装にしての性能試験も行った。その結果,いくつかの若干の改良は必要ではあるが、概ね計画どおり、巡航速度10ノットで、気泡の混入なく深度20m前後からの採水が可能であることが分かった。
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