研究課題/領域番号 |
22241002
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹川 暢之 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (00324369)
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研究分担者 |
茂木 信宏 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教 (20507818)
小池 真 東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (00225343)
高見 昭憲 国立環境研究所, アジア自然共生グループ, 室長 (00262030)
櫻井 博 産業技術総合研究所, 計測標準研究部門, 研究員 (50392618)
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キーワード | 環境分析 / 気候変動 / 大気現象 / エアロゾル / アジア |
研究概要 |
1.装置性能の評価および改良 これまで航空機観測に用いてきた凝縮粒子カウンタ(CPC)(TSI社3771型:粒径範囲0.01-2.5μm)について、インレット圧力変化に対する計数値への影響を低減するための改良を行った。さらに、ナノ粒子の高感度計測が可能なCPC(TSI社3776型:粒径範囲0.0025-2.5μm)を導入し、現有の二次標準CPCを用いた初期評価実験を行った。レーザー誘起白熱粒子検出器(SP2)について、航空機観測における振動等への対策を強化するための改造を施した。雲-粗大粒子計数装置(CAPS)については、数濃度の検出効率を検証するための校正装置を製作し、評価実験を行った。 2.地上および航空機観測の準備 沖縄辺戸岬ステーションにおける地上観測の準備を行った。拡散ドライヤによりサンプル空気を連続的に乾燥させることのできる粒子インレット管を導入するために、その要求仕様について検討を行った。航空機観測用インレットに関しては、数値流体計算に基づいて粒子透過率の評価を行い、粒径2.5μmまで高効率でサンプルするための配管構造や流量制御方法を考案した。 また、2009年に実施した航空機観測のデータを詳細に解析し、東アジアにおけるエアロゾル輸送・変質過程について調べた。これに基づき、当該研究で計画している航空機観測の領域、時期、高度プロファイル等の観測戦略を検討した。さらに、3次元化学輸送モデル(WRF-CMAQ)の準備を進め、航空機データによって得られるエアロゾル数濃度との比較・検証が可能となるように改良を施した。
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