研究課題/領域番号 |
22241002
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹川 暢之 東京大学, 先端科学技術研究センター, 准教授 (00324369)
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研究分担者 |
小池 真 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (00225343)
高見 昭憲 独立行政法人国立環境研究所, 地域環境研究センター, 室長 (00262030)
櫻井 博 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測標準研究部門, 研究員 (50392618)
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研究期間 (年度) |
2010-05-31 – 2013-03-31
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キーワード | 環境分析 / 気候変動 / 大気現象 / エアロゾル / アジア |
研究概要 |
1. 地上観測: 国立環境研の沖縄辺戸岬ステーションにおいて、広範囲粒径分布測定装置 (WPS) およびエアロゾル質量分析計 (AMS) を用いた地上観測を実施した。数濃度で粒径50 nmと200 nm付近にピークを持つ二山分布が頻繁に観測された。それらのピークを構成する化学組成について考察した。 2. 凝縮粒子カウンタ (CPC) の評価: 航空機観測における測定誤差を調べるために、産総研においてNano-CPC (粒径2.5 nm以上) の低圧試験を行った。エレクトロスプレー粒子発生器でナノ粒子を生成し、気圧変化に伴う検出効率の変化を評価した。また、測定精度を決める重要な要素である流量の安定性についても評価した。 3. 航空機観測データの解析: 平成24年2月に名古屋を拠点として航空機観測を実施した。Nano-CPCとNormal-CPC (粒径10 nm以上) を搭載し、時間分解能1秒で粒子数濃度を測定した。また、レーザー誘起白熱粒子検出器 (SP2) と雲-粗大粒子計数装置 (CAPS) による粒子数濃度測定も行った。自由対流圏において粒子数濃度の高度分布に複雑な鉛直構造が観測されたが、粒径2.5~10 nmのナノ粒子が顕著に増大するケースは見られなかった。 平成21年度の航空機観測データについて、CPC、SP2、CAPSデータを中心に解析を行った。低圧インパクタ (LPI) とCPCの組み合わせで観測された累積モードの数濃度はCAPSの雲粒数濃度と良く相関しており、東アジアのエアロゾルが雲生成に大きな影響を与えていることが示唆された。さらに、新粒子生成・成長を計算する領域3次元モデル (NPF-explicit WRF-chem) を用いた解析も実施した。感度実験の結果から、新粒子生成が数濃度分布を決める要素として重要であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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