研究課題/領域番号 |
22241037
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
桑原 雅夫 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (50183322)
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研究分担者 |
牧野 浩志 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (00355976)
田中 伸治 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (50355913)
平沢 隆之 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (60415023)
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キーワード | スマートグロース / ITS / 中心市街地 / 駐車場 / パークアンドライド / 観光 / DSRC |
研究概要 |
研究の初年度となる平成23年度は、(1)スマートグロースITSの全体像の整理、(2)基盤システムの検討、(3)評価のための行動モデルの検討、(4)ITSを活用した具体的なアプリケーションの検討を行った。 (1)については、内閣府社会還元プロジェクトの「ITSモデル都市」である千葉県柏市と同規模の都市である長崎県佐世保市を対象に、都市の課題を整理し、スマートグロースITSの全体像について検討を行い、成果の一部を平成23年2月2日に開催された柏市ITSセミナーで発表した。(2)については、スマートグロースITSの表現の基盤となる四次元都市空間を構築するため、車載カメラを活用して都市空間をデジタル化するシステムを構築し、表現方式の差による違和感について検討を行い、その成果を論文発表した。(3)については、利用者が交通状況に応じて鉄道に乗り換えるか自動車を継続利用するかを選択するダイナミックパーク&ライドについて、利用者がどのような状況でどの交通機関を選択するかを求める行動モデルを構築した。また、Activity-based Modelの考え方を用いて休日の活動による効用のモデル化を行い、目的地での滞在時間増加による社会的な効用の増分を推定できるようにした。これらの成果を論文発表した。(4)については、具体的なアプリケーションとして滞在時間や周遊行動を促すための車両IDを活用した複数駐車場の管理システムの提案を行い、特許を出願した。また、ダイナミックパークアンドを実現するためのモード乗り換えニーズに関する現地調査を行い、それらの成果を論文発表した。
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