研究課題
ヒトALSの原因遺伝子の一つFUS遺伝子のショウジョウバエホモログCazを神経特異的にノックダウンすると成虫運動能が顕著に低下した。またノックダウン3齢幼虫の運動神経・筋接合部でシナプスブランチの短縮が見られた。ALS発症のしくみとして、神経細胞でのFUS機能低下とFUSタンパク質凝集体形成のどちらが主要因かという論争があるが、凝集体の形成無しにCaz発現の低下のみでも上記表現型を示すことから、ヒトのFUS機能低下がALS発症の主要因であると推測される。ショウジョウバエBrummerは、中性脂肪蓄積心筋血管症の原因遺伝子である脂肪細胞特異的トリグリセリドリパーゼのホモログである。Brummerを翅原基でノックダウンした結果、成虫翅が異常になった。これは、肥満予防薬の候補物質のスクリーニングに使用できる。ショウジョウバエの活性酸素除去酵素Sod1, Sod2のノックダウン個体ではともに成虫寿命が短縮した。脳内のドーパミン神経の早期減少、筋肉内のミトコンドリアの損傷、ポリユビキチンを含む凝集体の早期蓄積がみられ、老化が促進されていた。また、ショウジョウバエのインスリン産生細胞IPC特異的に小胞体ストレス等を与えてJNK経路を活性化すると、IPCの消失、血糖値上昇、体長の矮小化がみられた。これは1型糖尿病の発症機構の理解に役立つ。各種タンパク質分子を固定化したチップは、多角体とよばれる昆虫ウイルスが作るタンパク質微結晶でできている。多角体はpH10.5以下では溶解しないため、多角体タンパク質の変異体を作製し、pH8.5以上で溶解するように改変した。この結果、多くのタンパク質分子のチップ化が可能となった。昆虫ウイルスを用いずに、カイコ絹糸腺内で増殖因子FGF-2やFGF-7を多角体に固定化することに成功した。これらの多角体には細胞内シグナル伝達系を活性化する活性が確認された。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (29件) 学会発表 (34件)
FASEB J.
巻: in press ページ: in press
Photochem. Photobiol.
巻: 89(1): ページ: 163-172
10.1111/j.1751-1097.2012.01215.x.
Congenit Anom (Kyoto).
巻: 53(1) ページ: 18-26.
10.1111/j.1741-4520.2012.00382.x.
PLoS One.
巻: 8(3) ページ: e58458.
10.1371/journal.pone.0058458.
Case Rep. Dermatol.
巻: 5, ページ: 104-109.
10.1159/000350679.
Gene,
巻: in press, ページ: in press,
PLOS One
巻: 8(3) ページ: e58220
10.1371/journal.pone.0058220.
Gene Genet Syst
Mol. Cancer Res.
巻: 10 ページ: 454-468
10.1158/1541-7786.MCR-11-0347.
Sci. Rep.
巻: 2 ページ: 935
10.1038/srep00935.
Bioorg. Med. Chem. Lett.
巻: 201222(1) ページ: 207-211.
10.1016/j.bmcl.2011.11.029.
J. Biochem.
巻: 152(6) ページ: 509-519.
10.1093/jb/mvs097.
New Food Industry
巻: 54 (7): ページ: 7-15.
Biol. Open
巻: 1 ページ: 19-29
doi:10.1242/bio.2011013
Am. J. Cancer Res.
巻: 2 (1) ページ: 36-44
Nucleic Acids Res.
巻: 40(4) ページ: 1460-1474
J. Biomed. Biotech.
巻: 2012 ページ: 7
10.1155/2012/252049, 2012
Gene
巻: 495 (2), ページ: 104-114,
10.1016/j.gene.2011.12.056.
Genesis
巻: 50 (8) ページ: 599-611,
10.1002/dvg.22017.
Mol. Cell. Biol.
巻: 32 (9), ページ: 1683-1693,
10.1128/MCB.06503-11.
Proc. Natl. Acad. Sci. USA
巻: 109 (13), ページ: 4986-4991,
10.1073/pnas.1117317109.
Cell Tissue Res.
巻: 348 (3), ページ: 453-463,
10.1007/s00441-012-1404-x.
PLoS ONE
巻: 7(6), ページ: e38714
10.1371/journal.pone.0038714.
巻: 7(6), ページ: e39483,
10.1371/journal.pone.0039483.
HOAJ Biology,
巻: 1(1) ページ: 1
10.7243/2050-0874-1-7
Bioorganic & Medicinal Chemistry
巻: 20, ページ: 6034-6039,
巻: 2 (6), ページ: 714-725,
Chromosome Res.
巻: 20 (3), ページ: 319-331,
10.1007/s10577-012-9276-1.
J. Cell Sci.
巻: 125: ページ: 3649-3660
10.1242/​jcs.103317