研究課題
基盤研究(A)
平成22年度は、前年の成果に依拠しながら、現地調査、資料収集、シンポジウム、研究会を開催した。1.4月24日、「内省する歴史叙述の可能性□」と題するシンポジウムを開催し、韓国から招聘した林志弦(漢陽大学)が「大衆独裁-20世紀独裁のメタヒストリー」と講演を行い、独裁と記憶の関係を検討した。2.7月29日~8月2日、篠原琢を中国における抗日戦争の記憶と記念に関する資料調査、実地調査のために、上海、南京に派遣した。3.8月25日~8月27日、岩崎稔を共同研究『東アジアの記憶の場』の打合会議のため、韓国ソウルに派遣した。4.9月5日~9月10日、岩崎稔をIUCドゥプロヴニクで開催された「ハンナアーレントと記憶の問題」と題するワークショップに派遣し、"Identity Discourse in Europe"という講演を行った。5.10月22日~10月27日、岩崎稔を合衆国に派遣し、ハーヴァード大学のModern Japan History Workshopで「東アジアの記憶の場」に関して報告、およびニューヨーク大学のDocumenting Political研究会でディスカッサントとして参加した。2~5は、本研究において戦争や全体主義への記憶とアイデンティティの関係を解明する糸口となった。6.12月16日~12月23日、ライプツィヒ大学東アジア研究所のシンポジウム「日本近現代思想史を書き直す」において「1960年代の集合的記憶」セッションを組織し、岩崎稔、坪井秀人(名古屋大学)、道場親信(和光大学)他が参加した。現代Contemporaryにおける集合的記憶の意義を充分に検討することができた。
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クァドランテ
巻: 第12・13号 ページ: 197-217
巻: 第12・13号 ページ: 67-82
中東研究
巻: 第509号 ページ: 22-28
史朋
巻: 第43号 ページ: 1-17
東京外国語大学論集
巻: 第81号 ページ: 417-433