研究課題/領域番号 |
22242009
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
阿部 泰郎 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60193009)
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研究分担者 |
稲葉 伸道 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70135276)
末木 文美士 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (90114511)
落合 俊典 国際仏教学大学院大学, 仏教学研究科, 教授 (10123431)
松尾 恒一 国立歴史民俗博物館, 第一民俗研究部, 准教授 (50286671)
上島 享 京都府立大学, 文学部, 准教授 (60285244)
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キーワード | 国文学 / 日本史 / 宗教学 / 美術史 / 宗教テクスト学 / 寺院経蔵・聖教 / 目録学 / 絵伝・絵巻・絵本 |
研究概要 |
日本宗教の諸領域をテクスト学の視点から包括的かつ統合的に把握すべく、基盤的なテクスト調査フィールドと先端的なテクスト研究フィールドを設定し、複数のワーキンググループとスタディチームを並行的かつ相互に連携させて展開した。本年度は真福寺大須文庫の本格的な調査研究体制を構築するため「真福寺大須文庫調査研究会」を設立し、文化庁補助事業として文庫改修が開始されるに臨み点検作業の準備を調えた。勧修寺大経蔵調査は聖教目録の一部公刊に協力した。宗教的身体テクストの調査研究を進め、その成果をEAJS大会で報告するパネルを提案し採択された。栄西著作聖教のワーキンググループでは、聖教復原の成果を福岡市博物館「栄西と中世博多」展に提供し、中世禅籍研究チームの成果をもって臨川書店刊行予定の『中世禅籍叢刊』編集に携わった。これらの調査研究成果を国際的に発信する展開・連携フィールドにおいては、研究代表者として国立歴史民俗博物館の共同研究と協同しその成果報告として米国イリノイ大学で国際研究集会「東アジアの宗教テクストと文化表象」を開催し予稿集を英文で刊行した。恒例の名古屋大学における研究集会では「無住とその世界」を開催しドイツより研究者を招聘し基調講演を行った。奥三河花祭の調査成果としてはシンポジウム「花祭の文化基盤」を開催した。更に本調査研究の理念と志向を中世文学会平成22年度大会においてシンポジウム「寺院資料調査と中世文学」を企画実行し研究代表者かつ司会となり学界に示し、研究成果を同じく代表者が編者となり分担者・連携研究者・協力者によって論文集『中世文学と寺院資料・聖教』を公刊した。なお、前身科研の報告書『中世宗教テクストの復原的研究』を刊行した。物語絵伝ワーキンググループでは杭全神社本太子絵伝調査研究会を開催し、また『ちごいま』研究資料集を作成し提供した。
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