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2011 年度 実績報告書

グローカル時代の外国語教育-理念と現実/政策と教授法-

研究課題

研究課題/領域番号 22242015
研究機関聖徳大学

研究代表者

吉島 茂  聖徳大学, 人文学部, 教授 (50011309)

研究分担者 岡 秀夫  目白大学, 外国語学部, 教授 (90091389)
近藤 安月子  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90205550)
杉谷 眞佐子  関西大学, 外国語学部, 教授 (20033516)
北村 弘明  聖徳大学, 言語文化研究所, 教授 (80234285)
キーワードグローカル / communication / form / diversity / CEFR / 受容 / 標準化 / SFLL
研究概要

本年度の重点は、外国語としての英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語および日本語に焦点を絞り、各言語圏を代表するInstitutesと研究者、また現場での実践者を一同に集め、冠テーマ『21世紀、グローカル時代の外国語教育』のもとにそれぞれの立場を表明し、直面する課題を議論することであった。2011年11月25日から27日までの3日間、東京ドイツ文化会館の講堂を借りて、シンポジウムを行った。のべ150人ほどの参加者を得た。詳細はHP www.fleeg.jpで見ることができる。その時のpresentationは加筆の上同HPに載せる予定である。
この議論の中で浮かび上がったのはGlobal化した英語と、世界的に広がって、英語と並ぶcommunication言語となっているスペイン語、およびその他の言語、ドイツ語、フランス語、日本語の間の言語教育上の差違である。しかしコミュニケーション達成を根底の課題として、学習過程を構築していくことに共通の地盤を見出すことができた。Global Englishでは従来のform中心主義の教育はcommunication達成の大目標の前で影が薄くなっているが、言語能力の向上を目指すなら、そのdiversityの中で、標準化を目指す必要がある。スペイン語の場合はその地域的広がりの割に形式面でも均一性が見られ、英語の持っているような課題はないと言える。その他の言語については、その文化との関係がより大きな問題になってくる。Communicationを第一目標とすると、全ての言語において、特にpragmaticのレベルでその文化的影響が大きく出ると考えられる。これをどう標準化するか、その必要性、またdiversityに対応する能力の育成も今後の課題として認識された。
CEFRの受容に関してはまさに落差が大きく理念を理解しての受容とはまだほど遠いというのが現状であり、ヨーロッパでのその取り組みには差がおおきくみられる。アメリカのSFLLについても同様である。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 複言語・複文化主義における言語教育の新たな方向性2011

    • 著者名/発表者名
      福田浩子
    • 雑誌名

      言語政策

      巻: 第7号 ページ: 25-37

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教授法のバックボーンにあるもの2011

    • 著者名/発表者名
      岡秀夫
    • 雑誌名

      英語教育大修館書店

      巻: 9月号 ページ: 22-24

  • [学会発表] 最近の外国語教育における方向その機能と課題2011

    • 著者名/発表者名
      吉島茂
    • 学会等名
      国際シンポジウム:21世紀、グローカル時代の外国語教育
    • 発表場所
      東京ドイツ文化会館
    • 年月日
      2011-11-25
  • [学会発表] 最近の外国語教育における方向教員養成の問題2011

    • 著者名/発表者名
      杉谷眞佐子
    • 学会等名
      国際シンポジウム:21世紀、グローカル時代の外国語教育
    • 発表場所
      東京ドイツ文化会館
    • 年月日
      2011-11-25
  • [学会発表] Communicative Language Teaching and the Role of the English Teacher2011

    • 著者名/発表者名
      松坂ヒロシ
    • 学会等名
      長野県教育委員会
    • 発表場所
      長野県総合教育センター
    • 年月日
      2011-11-21
  • [学会発表] 中国語を母語とする日本語学習者の語彙知識の転移について-対応のある漢語と和語を中心に-2011

    • 著者名/発表者名
      小森和子・三國純子・近藤安月子・徐一平
    • 学会等名
      2011世界日本語教育研究大会
    • 発表場所
      天津外国語大学(中国)
    • 年月日
      2011-08-22
  • [学会発表] スピーチコーチの役割(2)音声指導について2011

    • 著者名/発表者名
      松坂ヒロシ
    • 学会等名
      田辺英語教育学研究会(TALK)2011年度第3回研究会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2011-07-02
  • [図書] 「シンガポールー英語を中心とした二言語教育政策」『英語教育学大系第2集英語教育政策』(矢野安剛、本名信行、木村松雄、木下正義編)2012

    • 著者名/発表者名
      田嶋Tina宏子
    • 総ページ数
      86-102
    • 出版者
      大修館
  • [図書] 『第二言語習得-SLA研究と外国語教育-』『JACET英語教育学大系』第5巻(佐野富士子、岡秀夫、遊佐典昭、金子朝子(編著))2012

    • 著者名/発表者名
      岡秀夫
    • 総ページ数
      61-67
    • 出版者
      大修館
  • [図書] 「Plurilingualismを考える-コード・スイッチングの視点から」『Prof.Rossiter退官記念論文集』2012

    • 著者名/発表者名
      岡秀夫
    • 総ページ数
      2-24
    • 出版者
      成美堂
  • [図書] 日本語文法の論点432011

    • 著者名/発表者名
      近藤安月子・姫野伴子(共編著)
    • 総ページ数
      235
    • 出版者
      研究社
  • [図書] 言語科学の世界へことばの不思議を体験する45題2011

    • 著者名/発表者名
      近藤安月子, 東京大学言語情報科学専攻(編)(分担執筆)
    • 総ページ数
      2-15
    • 出版者
      東京大学出版会
  • [備考]

    • URL

      http://www.fleeg.jp/

URL: 

公開日: 2013-06-26   更新日: 2014-10-28  

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