研究課題/領域番号 |
22242018
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
吉田 裕 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20166979)
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研究分担者 |
糟谷 憲一 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (80143345)
池 享 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20134885)
木村 元 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (60225050)
若尾 政希 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (80210855)
李 成市 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30242374)
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キーワード | 交流史 / 文化交流 / 学術交流 / 相互認識 / 比較史 |
研究概要 |
1.5つの研究項目班それぞれが、班の計画に応じて史料調査・収集を行った。 2.研究分担者及び研究協力者が集う研究会・会議を開催した。報告者とタイトルは次のとおりである。李成市氏「「新羅中城里碑」について」、池享氏「災害史と歴史学」、若尾政希「天変地異の思想」。 3.2011年度の共同研究の総括と、韓国の日本史・朝鮮史研究者(ソウル大学校を中心とする研究者)との研究交流のために、2011年8月18日から20日までの3日間、韓国・木浦大学をメイン会場に、第14回日韓歴史共同研究シンポジウムを開催した。第3回シンポジウム以来、日韓両国における歴史研究の現状と課題に関して相互に認識を深めるため、日本史、朝鮮史、日朝関係史上の重要な論点を逐次取り上げて、率直に議論をおこなっていくことを課題として、シンポジウムを開催している。2011年度は通常のテーマに加え、日本側は地震・災害をテーマとした報告を2本準備して、活発に議論することができた。報告者とタイトルは次のとおりである。池享氏「災害史と歴史学(討論者南基鶴氏)、若尾政希氏「天変地異の思想」(討論者李泰鎮氏)、李成市氏「「新羅中城里碑」について」(討論者姜鳳龍氏)、金容徳氏「近代日本における対外的自立の水準と危機意識」(討論者森武麿氏)、李基勲氏「韓国の脱民族/脱近代的体験と歴史認識の変化」(討論者林雄介氏) 4.本プロジェクトの研究成果を公開するため、雑誌『日韓相互認識』第5号を印刷した。小川和也氏「天和度朝鮮通信使と大老・堀田正俊の「筆談唱和」」、クォン・ヨンスク氏「韓流の進化/深化と日韓関係」、半澤健市氏「関東大震災とリスボン大地震」、三ツ井崇氏「朴勝彬の言語観とその背景・補論」の4本の論考を収載している。またシンポジウム報告書を印刷した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
各研究項目班が史料収集等を行い、研究課題を達成すべく活動を行っている。また韓国の研究者と共同で行う、日韓歴史共同研究シンポジウム及び共同踏査も、毎年、順調に開催し、成果を積み重ねつつある。シンポジウム報告書と雑誌『日韓相互認識』も当初の予定通り、刊行しており、(2)おおむね順調に進展している、と評価することができる。
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今後の研究の推進方策 |
これまでと同様に、各研究項目班が史料収集等を行い、各研究項目班の研究成果を、日韓相互認識研究会で議論し、さらに日韓歴史共同研究シンポジウムで報告し、韓国の研究者と議論していきたい。研究計画の変更等は予定していない。
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