研究課題
本年度は、研究課題に迫るため、以下のように共同研究を実施した。1.共同研究会は、2011年1月8～10日に、「遷都論・廃都論」の共通テーマのもと、山口大学人文学部で開催した。本年度は時間の関係で、中国・朝鮮に主眼を置いて研究報告と議論を行った。研究会には中国社会科学院考古研究所何歳利副研究員、中国河南省開封市文物考古研究所劉春迎所長、韓国扶余国立文化財研究所李相俊所長を招き、各々唐長安城大明官の近年の発掘調査成果、北宋開封城の発掘調査における成果と課題、北朝鮮で韓国文化財研究所が行った高麗開城の発掘調査について報告し、討論を行っただけでなく、今後の共同研究においてもこれらの機関の協力を得られることとなった。2.中国・朝鮮両研究部門が合同して、2010年12月18・19両日に、「遼寧省における近年の発掘調査成果」のテーマで、中国遼寧省撫順市博物館肖景全前館長を招き、第1回ミニシンポジウムを龍谷大学大宮学舎で開催した。なお、ミニシンポジウム開催に当たって龍谷大学の協力を得た。3.海外都城遺跡の調査は、4回実施した。本科研単独で実施した調査は、(1)2010年7月9日～18日に、中国において唐長安城(陜西省西安市)および平遙県城(山西省平遙県)、(2)2010年7月28日～8月11日に中国江南で楚・南越国などと雲南で南詔・大理国など、(3)2011年3月19～31日にイタリアでローマとその近郊、ナポリ・ポンペイ・エルコラーノで古典古代都市遺跡の調査を行った。また、基盤研究(B)「」(研究代表者:新宮学)と合同で、(4)2010年8月29～9月6日に、モンゴルにおいて国立アカデミー歴史研究所の協力を得て、突厥・ウイグル・契丹・モンゴル・元の都城および関連遺跡の調査を行った。また、(1)において中国社会科学院考古研究所西安研究室漢城隊・唐城隊と研究交流するとともに、今後の研究協力について話し合った。
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東アジア都城の比較研究
ページ: 3-22
久留米大学文学部紀要(国際文化学科編)
巻: 28 ページ: 17-31
2010世界大百済典国際学術会議 交流王国、大百済の足跡を尋ねて
ページ: 282-306
