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2014 年度 実績報告書

古代における文字文化形成過程の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22242021
研究機関国立歴史民俗博物館

研究代表者

平川 南  大学共同利用機関法人 人間文化研究機構本部, 大学共同利用機関等の部局等, 理事 (90156654)

研究分担者 犬飼 隆  愛知県立大学, 情報科学部, 研究員 (20122997)
小倉 慈司  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (20581101)
仁藤 敦史  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30218234)
李 成市  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30242374)
三上 喜孝  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (10331290)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2016-03-31
キーワード東アジア / 漢字文化 / 出土文字資料 / 文化交流
研究実績の概要

平成26年度は、これまでの研究の総括として、国立歴史民俗博物館において国際企画展示「文字がつなぐ 古代の日本列島と朝鮮半島」を10月15日から12月14日までの会期で実施した。韓国国立中央博物館、韓国国立文化財研究所、韓国国立海洋文化財研究所の全面的な協力のもと、韓国内の出土木簡や古代の石碑などの原品・複製品等を数多く借用し、日本列島の古代の文字資料と比較して展示することで、日本列島の古代の文字文化が古代の朝鮮半島の影響を色濃く受けていた様相を明らかにした。会期中には科研のメンバーを講師とする歴博フォーラム「古代東アジアの文字文化交流」を開催し、専門家や一般市民を含め200名以上の参加を得た。さらに会期中の11月には、国立加耶文化財研究所の李柱憲所長をお招きし、韓国・咸安の城山山城出土木簡の年代に関する最新の研究成果をお聞きし、意見交換をおこなった。
本科研の締めくくりとして、韓国で最大の木簡出土数を誇る城山山城出土木簡について、発掘調査報告書により公開されて間もない木簡の実見調査をおこなうことを企図したが、先方のご都合もあり平成26年度中に調査することがかなわず、やむなく平成27年度におこなうこととなった。国立加耶文化財研究所における木簡調査では、これまで日本の研究者が未見だった木簡を実見調査することができ、多くの新しい成果を得た。また、この調査に関連して、三国時代6世紀の新羅の石碑である昌寧郡の拓境碑や蔚珍郡の鳳坪碑の実見調査も合わせておこない、6世紀の城山山城木簡と同時代の石碑を関連させて理解する必要性を痛感した。今後の研究の課題として、石碑資料と木簡資料をより精緻に比較し、有機的に結びつける視点が求められることを確認した。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (31件)

すべて 2016 2015 2014

すべて 雑誌論文 (21件) (うち査読あり 13件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (6件)

  • [雑誌論文] 古代の「村」は生きている2016

    • 著者名/発表者名
      平川南
    • 雑誌名

      古代東アジアと文字文化

      巻: - ページ: 71-102

  • [雑誌論文] 出土文字から描く古代社会-道、文書・口頭による伝達-2016

    • 著者名/発表者名
      平川南
    • 雑誌名

      中央史学

      巻: 39 ページ: 2-22

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 外交拠点としての難波と筑紫2016

    • 著者名/発表者名
      仁藤敦史
    • 雑誌名

      国立歴史民俗博物館研究報告

      巻: 第200集 ページ: 37-60

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 東アジア世界論と日本史2016

    • 著者名/発表者名
      李成市
    • 雑誌名

      『岩波講座 日本歴史』 歴史学の現在 岩波書店

      巻: 22巻 ページ: 41-71

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 漢字が来た道2015

    • 著者名/発表者名
      犬飼隆
    • 雑誌名

      国立歴史民俗博物館研究報告

      巻: 第194集 ページ: 237-244

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 9~10世紀の仮名の書体―ひらがなを中心として―2015

    • 著者名/発表者名
      小倉慈司
    • 雑誌名

      国立歴史民俗博物館研究報告

      巻: 第194集 ページ: 171-185

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 『日本書紀』編纂史料としての百済三書2015

    • 著者名/発表者名
      仁藤敦史
    • 雑誌名

      国立歴史民俗博物館研究報告

      巻: 第194集 ページ: 29-41

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 離宮・頓宮・行宮2015

    • 著者名/発表者名
      仁藤敦史
    • 雑誌名

      条里制・古代都市研究会編『古代の都市と条里』吉川弘文館

      巻: - ページ: 29-41

  • [雑誌論文] 「治天下大王」の支配観2015

    • 著者名/発表者名
      仁藤敦史
    • 雑誌名

      季刊考古学・別冊 雄山閣

      巻: 22 ページ: 142-150

  • [雑誌論文] 留守官について2015

    • 著者名/発表者名
      仁藤敦史
    • 雑誌名

      舘野和己編『日本古代の都を探る』勉誠出版

      巻: - ページ: 116-138

  • [雑誌論文] 平壌楽浪地区出土『論語』竹簡の歴史的性格2015

    • 著者名/発表者名
      李成市
    • 雑誌名

      国立歴史民俗博物館研究報告

      巻: 第194集 ページ: 201-219

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 天龍山勿部珣功徳記にみる東アジアにおける人の移動2015

    • 著者名/発表者名
      李成市
    • 雑誌名

      新川登亀男編『仏教文明と世俗秩序』 勉誠出版

      巻: - ページ: 240-260

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 古代地方社会における儀礼・饗宴と記録簡-「折敷」を転用した木簡をめぐって-2015

    • 著者名/発表者名
      三上喜孝
    • 雑誌名

      国史学

      巻: 215号 ページ: 1-26

  • [雑誌論文] 境界世界の仏法-四天王法の広まりと四天王寺の変容2015

    • 著者名/発表者名
      三上喜孝
    • 雑誌名

      新川登亀男編『仏教文明と世俗秩序』 勉誠出版

      巻: - ページ: 359-385

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 城山山城出土新羅木簡の性格-日本古代の城柵経営との比較から-2015

    • 著者名/発表者名
      三上喜孝
    • 雑誌名

      国立歴史民俗博物館研究報告

      巻: 第194集 ページ: 27-39

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 甲斐酒折宮の謎を解く2014

    • 著者名/発表者名
      平川南
    • 雑誌名

      上代文学

      巻: 113 ページ: 17-29

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「弘仁格」からみた辺要国規定2014

    • 著者名/発表者名
      仁藤敦史
    • 雑誌名

      吉村武彦編『日本古代の国家と王権・社会』塙書房

      巻: - ページ: 179-200

  • [雑誌論文] 広域行政区画としての大宰総領制2014

    • 著者名/発表者名
      仁藤敦史
    • 雑誌名

      国史学

      巻: 214号 ページ: 1-35

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 東北の墨書土器と地域社会2014

    • 著者名/発表者名
      三上喜孝
    • 雑誌名

      『講座東北の歴史 第二巻 都市と村』清文堂

      巻: 第2巻 ページ: 120-143

  • [雑誌論文] 古代の生産と流通2014

    • 著者名/発表者名
      三上喜孝
    • 雑誌名

      『岩波講座日本歴史4 古代4』岩波書店

      巻: 第4巻 ページ: 119-143

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本出土古代木簡 地方における儀礼と木簡2014

    • 著者名/発表者名
      三上喜孝
    • 雑誌名

      『木簡と文字』 韓国木簡学会

      巻: 12 ページ: 109-115

  • [学会発表] 書写媒体より見た朝鮮半島および日本列島における文字文化の受容2015

    • 著者名/発表者名
      小倉慈司
    • 学会等名
      中国鄭州大学「東亞世界論與漢字文化圈」國際學術會議
    • 発表場所
      中国鄭州大学(中国)
    • 年月日
      2015-03-18
    • 国際学会
  • [学会発表] 古代における境界意識・対敵意識と仏教信仰2014

    • 著者名/発表者名
      三上喜孝
    • 学会等名
      第25回出雲古代史研究会
    • 発表場所
      島根県立八雲立つ風土記の丘展示学習館(島根県松江市)
    • 年月日
      2014-07-26
  • [学会発表] 古代地方社会における儀礼・饗宴と記録簡2014

    • 著者名/発表者名
      三上喜孝
    • 学会等名
      平成26年度国史学会大会
    • 発表場所
      國學院大學(東京都渋谷区)
    • 年月日
      2014-06-22
  • [学会発表] 古代日本文字文化の周辺世界 -九九算木簡と画指の検討を中心に-2014

    • 著者名/発表者名
      三上喜孝
    • 学会等名
      第1回慶北大史学科BK21プラス事業団 国際学術大会「文字、記録、そして記憶の伝送」
    • 発表場所
      韓国国立慶北大学(韓国)
    • 年月日
      2014-06-13 – 2014-06-14
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 古代東アジアと文字文化2016

    • 著者名/発表者名
      国立歴史民俗博物館・小倉慈司編
    • 総ページ数
      209
    • 出版者
      同成社
  • [図書] 万葉人の声2015

    • 著者名/発表者名
      犬飼隆・和田明美編著
    • 総ページ数
      161
    • 出版者
      青簡舎
  • [図書] 国立歴史民俗博物館研究報告 第194集2015

    • 著者名/発表者名
      小倉慈司編
    • 総ページ数
      351
    • 出版者
      国立歴史民俗博物館
  • [図書] 律令国郡里制の実像 上2014

    • 著者名/発表者名
      平川南
    • 総ページ数
      396
    • 出版者
      吉川弘文館
  • [図書] 律令国郡里制の実像 下2014

    • 著者名/発表者名
      平川南
    • 総ページ数
      409
    • 出版者
      吉川弘文館
  • [図書] 文字がつなぐ―古代の日本列島と朝鮮半島―2014

    • 著者名/発表者名
      国立歴史民俗博物館・小倉慈司編
    • 総ページ数
      247
    • 出版者
      国立歴史民俗博物館

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公開日: 2017-01-06  

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