研究課題/領域番号 |
22242029
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
栗本 英世 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 教授 (10192569)
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研究分担者 |
住村 欣範 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 准教授 (30332753)
上田 晶子 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 特任准教授 (90467522)
思 沁夫 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 特任准教授 (40452445)
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キーワード | フード・セキュリティ / 食品安全 / 流通・分配 / 農業・漁業 / 紛争 / 都市(化) / 貧困 / 嗜好性 |
研究概要 |
1. 現地調査によるデータの収集 研究者が担当地域において現地調査をおこない、フード・セキュリティに関する個別のデータを収集した。現地調査をおこなった研究者と担当地域は次のとおりである。内モンゴル(ス)、ベトナム(住村、山崎、原田、ソン、李)、南部スーダン(栗本、岡崎)、東ティモール(松野)、マラウイ・ウガンダ・ザンビア(ポチエ)、タイ(石高)、ブータン(上田)、インドネシア(阿良田)、フランス(中川)。 2. ワークショップでの討論と意見交換 国内で2つのワークショップを開いた。(1)「貧困とフードセキュリティ」では、日本とインドネシアにおける貧困層の生活実践に関する発表を通し、日本の貧困層に関する調査を着手するにあたっての具体的内容と方法を検討した。(2)「フード・セキュリティと紛争」では、メンバー4名を含む8名の研究者らが、おもに紛争地域における食糧確保の土着システムについて事例を報告し合い、単なる支援物資の供給ではないフード・セキュリティのあり方について理解を深めた。なお、(2)の成果は、平成23年度前半にブックレットとして刊行される予定である。 3. 国際学術集会での意見交換 国外で3つの国際学術集会を開催した。(1)モンゴルでのシンポジウム「モンゴルの環境問題と国際協力」において栗本らが発表した。(2)ブータン農業省のCoRRB (Council of the Renewable Natural Resource Research Bhutan)とGLOCOLとの共催で組織されたResearch Methodology Workshopでは、上田が発表・指導、栗本がコメントを担当した。(3)中国でのシンポジウム「食品の安全と農村地域の食習慣の変化」では、スらを含む20名以上が発表した。各集会における国外研究者や関係者らとの意見交換を通し、研究推進にあたっての今後の見通しや可能性が検討された。
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