研究課題/領域番号 |
22242029
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
栗本 英世 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (10192569)
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研究分担者 |
住村 欣範 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 准教授 (30332753)
思 沁夫 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 特任准教授 (40452445)
上田 晶子 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 特任准教授 (90467522)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | フード・セキュリティ / 食品安全 / 流通・分配 / 農業・漁業 / 紛争 / 都市(化) / 貧困 / 嗜好性 |
研究概要 |
本研究の目的は、「フード・セキュリティ(食料安全保障)の人類学」のあらたな構築である。「食」は人間の生の基本であるとともに、「貧困」と「人間の安全保障」という根本的な課題と密接に関連している。本研究は、世界各地における人類学的フィールドワークと理論的研究、および、開発研究者や理科系研究者との連携を通じて、貧困概念を批判的に再検討するとともに、フード・セキュリティに関する総合的な人類学的研究の可能性を開拓してきた。 最終年度である平成25年度においては、現地調査はフォローアップに必要な最小限のものにとどめた。平成25年度までの調査研究の成果を踏まえて、12月に大阪大学で国際シンポジウムを開催し、国内外の研究者および実務者(8カ国、23人)が参加して発表と議論を行い、フード・セキュリティの人類学的研究の新たな構築について最終的な総括をおこなった。この結果、グローバル化や近代化の進展の結果、食の問題が質量の両面において、また、生産・獲得と供給・分配の各側面において、先進国と発展途上国の区別あるいは地域を問わず深刻な課題となっており、個々の地域で個別具体的な形で問題化していることが明らかになった。また、当該テーマについて問題を対象化する共通の枠組みや、多分野が連携した研究の必要性について理論的考察が行われ、一定の共通認識が得られた。 さらに、本研究の遂行過程で実施された研究会、現地セミナー、シンポジウムの全ての成果をまとめてホームページなどに公表した。 本研究課題は、世界的にきわめて重要かつ基本的なテーマに関して、多地域間で多分野横断的な研究を行ったところに特色があり、研究課題実施中に多様な分野で、関連する多くの新しい研究の萌芽を生み出した点でも意義があったと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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