研究課題/領域番号 |
22243026
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
渡部 敏明 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90254135)
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研究分担者 |
福重 元嗣 大阪大学, 経済学研究科, 教授 (10208936)
塩路 悦朗 一橋大学, 経済学研究科, 教授 (50301180)
浅子 和美 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60134194)
渡辺 努 東京大学, 経済学研究科, 教授 (90313444)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 時変VARモデル / マルコフスイッチングモデル / 確率的ボラティリティ変動モデル / MCMC / リーマンショック / 為替レート / バブル / 地価 |
研究概要 |
平成24年度は時変VARモデルを用いた研究において以下の成果を得た。(1) 時変VARモデルを日本のマクロデータに応用し、パラメータ一定の通常のVARモデルよりマクロ変数の予測精度が高いことを示した。(2) Reversible Jump MCMCを用いた時変VARモデルの変数の順番の選択方法を開発した。この論文は、国際学会で報告した後、査読付き学術誌に投稿した。VARモデルにおいて変数の順番を選ぶ統計的手法は無かったので、この研究成果は重要である。(3) 主にリーマンショック時における外需ショックに対する日本の輸出・生産の反応を分析した英語論文を執筆した。(4) 公的投資が生産や民間投資に与える影響に関する英語論文を改訂した。(5) 平成24年度終盤以降進行した急激な円安が国内物価に与えるだろう影響を分析した論文を新たに執筆した。時変VARモデルは近年注目を集めているが、日本のマクロデータへの応用は少ないため、これらの研究成果は重要である。 その他、外為介入の効果を計測する手法の開発、日米中の3国の株価のバブルの発生・膨張・崩壊プロセスの実証分析、マクロ経済政策の影響を考慮した地価の変化についての分析を行った。これらはいずれも査読付き学術誌に掲載された。 平成25年3月1日-3日に一橋大学にて国際コンファレンス“Frontiers in Macroeconometrics”を開催した。海外から13名の研究者を招聘し、本プロジェクトからは、渡部(研究代表者)、塩路(研究分担者)、各務(連携研究者)が報告を行った。渡部は、単純なマルコフスイッチングモデルを日本の景気一致指数に応用すると、リーマンショックと東日本大震災のショックが大き過ぎて景気の転換点を推定できないが、確率的ボラティリティ変動モデルを加えるとうまく推定できることを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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