研究課題
本研究の目的は、現代商業の革新を主テーマとして、商業のビジネスモデル(ないしはその定着した形態としての業態)と、その現代的革新において重要な鍵になると想定される「企業ポイント」や「電子貨幣」などの「新貨幣」の展開に焦点を絞り、理論的・実証的に考察することにある。研究最終年度(4年目)となった本年度は、上記目的に向けての作業継続、ならびに総括に向けての研究会の開催か関連の調査研究を行なった。具体的には、まず研究会に関しては他研究会との共催も含め、計6回(2013年5月16日、6月8日、7月27日、10月8日、12月20日、2014年3月24日)を行なった。それぞれの研究会では、情報通信技術などを活用した新しい取引様式、地域コミュニティにおける商業の役割や価値創出の可能性などについて、研究メンバーが関連領域の研究者・実務家との議論を行なった。また、フィールドワークとして2013年9月に島根県海士町を訪問し、社会システムにおける商業・マーケティング革新の果たす役割について、全国から非常に注目されている同町の行政・民間組織の関係者などにインタビューや各種視察を行なった。本年度は、これまでの調査・研究の成果の一部として『寄り添う力』(石井淳蔵著、碩学舎)、『新しい公共・非営利のマーケティング:関係性にもとづくマネジメント』(水越康介・藤田健・西川英彦他著、碩学舎)、『商学への招待』(石原武政編著、有斐閣)、『最新マーケティングの教科書』(日経デジタルマーケティング・西川英彦他著、日本経済新聞出版社)などの書籍を発刊した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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