研究課題/領域番号 |
22243037
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
山崎 敬一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (80191261)
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研究分担者 |
久野 義徳 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (10252595)
山崎 晶子 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (00325896)
山田 洋子 京都大学, 教育学研究科, 教授 (20123341)
岡田 謙一 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (80118926)
五十嵐 素子 上越教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (70413292)
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キーワード | エスノメソドロジー / 相互行為分析 / 会話分析 / ヒューマンケア / コンピュータヒューマンインタラクション / CSCW / 高齢者支援 / ミュージアム研究 |
研究概要 |
この研究は、人間の相互行為に関心をもつ社会学者と、ケアや説明といった人々が他の人に対して行うさまざまな活動(対人活動)を支援するシステムの問題に関心を持工学者との共同研究である。 平成23年度は、複数の人々が共在する空間(共生空間)の社会学的研究を行った。またそうした社会学的研究に基づいて、複数の人々が共在して活動する空間(共生空間)で、人々のさまざまな対人活動を支援するシステムの開発を行った。また、海外の共同研究機関や国内の研究協力組織とも協力して、国内国外の、高齢者施設、保育施設、ミュージアム等において、さまざまな対人支援活動(サービス)を複数の人がいる前で行う場面をビデオ撮影した。また撮影されたビデオデータから、エスノメソドロジー・会話分析・相互行為分析の方法で人々がどのようにして言語的に、身体的に自分の目の前にいる他者への配慮を示すのかを分析した。平成23年度は、特に、国内の高齢者施設、保育施設、ミュージアムに加えて、国外(カナダ、イギリス、アメリカ)の日系人コミュニティーにおける、高齢者施設、ミュージアムを調査し、多文化環境における海外日本人のコミュニケーションやコミュニティー形成の問題にも着目して研究を行った。 ロボット開発においては、上記の研究に基づき、多人数に説明するロボット、多人数にサービスを行うロボットを開発し、実験を行った。その成果は、情報処理学会論文誌、国際学会HRI2012、Ro-Man2011等で発表し、国内外で高い評価を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内外のミュージアムやケア施設で調査を行った。またその成果に基づき開発したロボットの実験を、国内の権威ある学会誌やもっとも権威ある国際学会で発表した。
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今後の研究の推進方策 |
国内外のミュージアムにおいて日本人と英語話者を対象としたロボットの実験を行う。そうした研究に基づき、様々な出自を持った人々に対応できるロボットを開発する。
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