研究課題/領域番号 |
22244019
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
榎本 良治 東京大学, 宇宙線研究所, 准教授 (80183755)
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研究分担者 |
片桐 秀明 茨城大学, 理学部, 准教授 (50402764)
村石 浩 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (00365181)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | γ線検出器 / 134Cs / 137Cs / 福島原発 / 除染 / 放射能 |
研究概要 |
大気チェレンコフ望遠鏡の技術を使い、新しい原理によるγ線検出器ガンマアイのプロトタイプ検出器を完成させた。この検出器は137Csおよび134Csの位置を10mほど離れた場所から特定することができる。角度分解能は3.5度であり視野は±30度である。検出器は無機結晶シンチレータであるCsIと光電子増倍管よりできており他の検出器と比べてロバストである。 まず測定原理に基づきモンテカルロ計算による測定器の設計を行い、2カウンターによる測定原理の実証を行った。それに基づき6カウンターによる最初のプロトタイプを製作し、11月に福島市の農園においてテスト的なフィールドワークを行った。ここで雨どい下のホットスポットなどがきれいに観測可能であることを証明した。また除染も同時に行い、この検出器により、除染の効果も見れることを証明した。 その後各種の改良作業を行い、11月時点より5倍以上の性能向上をへたのちに現在の12カウンターによるプロトタイプ2号機の完成に至っている。 現在のプロトタイプ2では、1m離れた1MBqのRIを約30秒で同定することができる。検出器の総重量は10㎏強程度であり十分軽く、1人でも持ち運び可能である。角度分解能は実測で3.5度であり、視野も±30度を確保することができている。計算によれば1μSv/h程度の汚染地域を1時間もあればフルに測定することができ、4月末には福島市でのフィールとワークを予定している。 また製品化も目指しており企業と次のプロトタイプを製作する計画である。検出器のコストは現存する同タイプのγ線カメラの10分の1程度に抑えることができ、なおかつ感度は100倍以上である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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