研究課題
共同研究者である米国航空宇宙局ゴダード宇宙飛行センター(NASA/GSFC)と共に開発した、ロケット実験に搭載するフライト用X線偏光計の性能評価を継続するとともに、2013年11月に米国ブルックヘブン国立研究所の放射光施設において再度の性能評価試験を実施した。特に、X線ビームそのものの偏光度が不明であったので、日本でコンプトン散乱型のX線偏光計を製作し、ブルックヘブン研究所に持ち込み測定した結果、おおむね90%程度のビーム偏光度であることがわかった。これにより、これまで考えられていた偏光検出性能は約10%程度改善することがわかった。大変残念なことに、米国側の予算事情でロケット実験を実施することができなかったが、フライト品は性能評価が終わり、いつでも打ち上げ可能な状態に置かれている。米国の国内事情に左右されずにロケット実験等を実施するために、日本国内でもX線偏光計を立ち上げる作業を行った。基本的には米国で立ち上げたフライト品と同等の設計であるが、欧州連合原子核研究所(CERN)のガス検出器開発グループと協力し、読み出し回路等の協力を受けることで開発時間を短縮し、10ヶ月足らずで立ち上げを完了した。飛跡検出能力等はすでに確認済みであり、これで日本と米国の両方において、ロケット実験を実施するための足場が確立した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Instrumentatio
巻: 9 ページ: C01002
10.1088/1748-0221/9/01/C01002