研究課題
ヘキサフィリンやオクタフィリンの対面に位置するメゾ位に2個のイミダゾール基を導入した結果、分子内水素結合によって構造と電子状態がヒュッケル反芳香族性に固定化されることが分かった。環拡張ポルフィリンにおける芳香族安定化や反芳香族不安定化のエネルギーが小さなもので、イミダゾールとピロールとの水素結合相互作用の安定化の方がはるかに大きいことが分かった。ヘキサフィリンの2,3,17,18位にエチルチオ基を導入すると還元状態が安定化され、30πの電子状態を持つイソフロリンが単離できた。ヘキサフィリンの脱プロトン化により生成するジアニオンが中性のヘキサフィリンに比較して10倍以上も蛍光の量子収率が大きくなることがわかり、これは、新しい26π電子系のためであることが明らかになった。ヘキサフィンの両短辺側にアントラセンを縮環させた分子の合成に成功した。トリピランと9-フォルミルアントラセンの縮合反応によりヘキサフィリンを合成し、金イオンを配位させたのちに、DDQとSc(OTf)3で酸化することにより、ビスアントラセン縮環ヘキサフィリンの合成に成功した。この分子は1467 nmに鋭い吸収をもつことや大きな2光子吸収断面積をもつことが分かった。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (26件) (うち査読あり 26件) 学会発表 (12件) (うち招待講演 5件)
Angew. Chem. Int. Ed
巻: 51 ページ: 13105-13108
DOI:10.1002/anie.201208147
巻: 51 ページ: 12459-12463
DOI:10.1002/anie.201207212
Angew. Chem. Int. Ed.
巻: 51 ページ: 9856-9859
巻: 51 ページ: 12357-12361
10.1002/anie.201207763
Org. Lett.
巻: 14 ページ: 2914-2917
10.1021/ol301257m
Chem. Asian J
巻: 7 ページ: 1340-1346
10.1002/asia.201100919
巻: 51 ページ: 5593-5597
10.1002/anie.201201853
Chem. Eur. J.
巻: 18 ページ: 7036-7040
10.1002/chem.201200762
Chem. Asian. J.
巻: 7 ページ: 1811-1816
10.1002/asia.201200247
巻: 18 ページ: 10554-10561
10.1002/chem.201201101
J. Am. Chem. Soc.
巻: 134 ページ: 14913-14922
10.1021/ja304618v
Chem. Eur. J
巻: 18 ページ: 15838-15844
10.1002/chem.201200991
Chem. Commun
巻: 48 ページ: 8060-8062
10.1039/C2CC33537A
巻: 18 ページ: 12690-12697
10.1002/chem.201201261
巻: 18 ページ: 8929-8933
10.1002/chem.201201256
Chem. Commun.
巻: 48 ページ: 6785-6787
10.1039/C2CC32054A
巻: 14 ページ: 2778-2781
10.1021/ol301005b
巻: 14 ページ: 2694-2697
10.1021/ol300865s
Bull. Chem. Soc. Jpn
巻: 85 ページ: 2694-2697
10.1246/bcsj.20110373
巻: 48 ページ: 4181-4183
10.1039/C2CC30834G
Tetrahedron Lett.
巻: 53 ページ: 1156-1159
10.1016/j.tetlet.2011.12.101
巻: 51 ページ: 3174-3177
10.1002/anie.201109091
Eur. J. Org. Chem
巻: 10 ページ: 1913-1919
10.1002/ejoc.201200080
Chem. Asian J.
巻: 7 ページ: 889-893
10.1002/asia.201101039
J. Phys. Chem. B
巻: 116 ページ: 1244-1255
10.1021/jp208855u
Chem. Sci
巻: 3 ページ: 103-107
10.1039/C1SC00653C