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2010 年度 実績報告書

デジタルシボ設計ツールに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22246018
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 宏正  東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40187761)

キーワードシボ / 表面計測 / テクスチャ合成 / 加飾
研究概要

プラスチック部品の表面を加飾するシボは,従来,エッチング加工によって金型に凹凸を付けることによって行われて来たが,様々な問題があり,シボのデザインから加工までを一貫してコンピュータで行うデジタルシボ技術の開発が求められており、本研究ではデジタルシボの設計支援ツールについて研究を行う.ここではX線CT装置の課題を克服してシボ計測を高精度で効率よく行うため技術と,それをもとに部品表面全体に合成・展開する方法について研究を行う。平成22年度は、
X線CT装置を導入し、MTFのなどの基礎的な性能評価及びシボサンプルを計測することによって、基礎的な計測実験を積み上げた。特に本研究で対象としている革シボの元となる革製品は内部が疎な構造になっていて密度が低くXCT撮影には適さない。このような場合はシリコーンに転写して計測する方法を用いた。また3次元のシボのボリュームデータから、シボの凹凸を表す深さ画像に変換する手法についても開発を行った。
また低解像度性を克服する手法として、超解像度法の適用に関する検討を行った。また、シボ合成とは、小面積のシボ凹凸データを入力シボデータとして,大面積のシボデータを合成するもので、昨年度は革シボの谷線の流れという大域的な構造を再現する方法について開発を行った。従来の我々が開発してきた方法は,既存手法で最も性能の良いAppearance-space法をベースとしている.しかしこの方法では皮シボの特徴として革シボの谷の線が自然に流れていることや,その流れを制御したいという要求を満たすことがまだできなかったので、谷線の流れを別データとして参照して合成する手法を開発した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Sparse Grid Distance Transform2010

    • 著者名/発表者名
      Takashi Michikawa, Hiromasa Suzuki
    • 雑誌名

      Graphical Models

      巻: 72 ページ: 34-45

    • 査読あり
  • [雑誌論文] X線CTデータを用いた鋳造部品の鋳巣体積算出法2010

    • 著者名/発表者名
      菱田寛之, 道川隆士, 鈴木宏正, 大竹豊
    • 雑誌名

      精密工学科会誌

      巻: 76 ページ: 960-965

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Neighbor Support Based Speed Function For Level Set Method2010

    • 著者名/発表者名
      Xueshu Liu, Yutaka Ohtake, Hiromasa Suzuk
    • 雑誌名

      Journal of Biological System

      巻: 18 ページ: 149-158

    • 査読あり
  • [学会発表] Non-manifold Medial Surface Reconstruction from Volumetric Data2010

    • 著者名/発表者名
      T.Michikawa, H.Suzuk
    • 学会等名
      Advances in Geometric Modeling and Processing
    • 発表場所
      Castro Urdiales, Spainf
    • 年月日
      2010-06-16
  • [備考]

    • URL

      http://www.den.rcast.u-tokyo.ac.jp/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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