研究課題/領域番号 |
22246065
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
磯部 雅彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20114374)
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研究分担者 |
鯉渕 幸生 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (60349800)
二瓶 康雄 東京理科大学, 理工学部, 准教授 (60262268)
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キーワード | 海岸 / モニタリングシステム / 沿岸域 / 水環境 / 東京湾 / 漂砂 / 土砂輸送 / 沿岸モニタリング |
研究概要 |
土砂フラックスを定量化するための試みとして、フラックスの定量化と比較が容易な石垣島や東京湾を候補地として選定して、現地計測を実施した。観測においては、降雨時のイベント的な土砂輸送を捉えるために、10分間隔で、長期のモニタリングを実施した。 また、それらを補足するために2週間程度の観測を年間数回、3年間にわたって実施した。この際、河口部の形態や河川流域の土地利用の違いにより生じる土砂フラックスの違いを明らかにするために、石垣島では3つの河川を選択して、同時に観測を行った。また東京湾では都市の影響を受けやすい沿岸域としてお台場海浜公園にある。海上保安庁専用桟橋に係留系を設置して現地観測を行った。この観測は現在も継続中である。これにより、河口部の形態が土砂輸送に与える影響や、河床に堆積した微細粒径土砂成分が、先行晴天日数によってその量が大きく異なることや、同規模の降雨であっても先行晴天日数によって、物質フラックスは大きく変化する様子を捉えることができた。このような結果は、年に数回のイベント的な出水を集中的に計測しただけでは、把握できないものである。 さらに、水質変動の把握を高度化するために東京湾の台場保安部桟橋に、携帯の電波を利用したリアルタイムモニタシステムを設置して、現在も沿岸域のモニタリングを継続中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
土砂フラックスを定量化することが本研究の大きな目的であり、そのための新たなシステムも完成したが、観測システム自体の完成に時間がかかり、観測結果の蓄積が十分とは言えない。そこでおおむね順調とした。
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今後の研究の推進方策 |
本研究で開発した観測システムを、多地点で同時展開することで、観測網として機能し、土砂フラックスの定量化が飛躍的に進むものと考えられる。
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