研究概要 |
研究1:スライスモデルを用いた躯体内空間の温湿度気流性状,カビ挙動性状の把握では,スライスモデルを用いた実験室実験によって,躯体内空間の温湿度気流性状,VOC,カビ等の粒子の分布及び挙動性状を把握するための準備を行った。既存のスライスモデル及びマスフローコントローラーなどを用いて,床下空間から壁内部などの隙間ネットワーク上の主要な経路における,擬似粉体(カビ)に関する実験を行った。また、粒子(擬似粉体),VOC,水蒸気の床下空間から壁内への侵入率を測定するための測定システムを設計し試作した。また、床下空間について,粒子分布及び挙動の可視化,運動データを取得するための、可視化データ収集システムの仕様検討を行って構築し、動作確認した。 研究2:実験用構造体を用いた躯体内空間の空気質測定法の開発では、基礎断熱,基礎パッキン,床下換気口による実験用構造体を用いて,床下及び壁内の空気質測定法を開発検証し,内部空間におけるカビ等汚染物質の分布や変化に関する基礎データを得る準備を行った。基礎断熱,基礎パッキン,床下換気口による実験用構造体を,宮城学院女子大学及び岩手県立大学内に製作した。また、測定場(気流性状等)を乱さないカビ等の汚染物質の採取測定方法として,チューブを用いた低流量採取法,カビについては培養液中のバブリング及びフィルターによる採取と実験室培養による測定システムを設計試作し、基本性能測定を行った。
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