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2012 年度 実績報告書

超高齢社会に対応した地域建築機能再配置型都市再編システムの社会実験をとおした構築

研究課題

研究課題/領域番号 22246077
研究機関東京大学

研究代表者

西出 和彦  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80143379)

研究分担者 小泉 秀樹  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30256664)
岡本 和彦  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40361521)
大方 潤一郎  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60152055)
羽藤 英二  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60304648)
廣瀬 雄一  東京大学, 高齢社会総合研究機構, 研究員 (70571694)
大月 敏雄  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80282953)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2015-03-31
キーワード超高齢社会 / 地域建築機能再配置 / 都市再編システム / 社会実験
研究概要

2010年6月には、豊四季台団地および豊四季台団地と接する周辺地域(以下団地外)を対象に、属性、団地商店街、日中活動、地域活動場所に関するアンケート調査を行った。このアンケートデータに基づき、2010年8月から2011年7月には、アンケートの回答があった居住者を対象に、アンケート調査内容の詳細を聞き取るため、集会室などでのヒアリング調査を実施し、団地居住者の屋外(地域)利用状況については、一定の成果を得る事ができた。
また、千葉県柏市では、昨年度までの成果であるアンケート調査の結果を踏まえ、ヒアリング調査を実施した。「住まい方」の実態把握については、団地内および団地外居住者、合わせて約20件の訪問ヒアリング調査を行った結果、アンケート調査に基づく高齢者世帯は、元気な高齢者が多い傾向がみられた。
これらの調査結果をご協力頂いた住民の方々にフィードバックするため、「皆さまのお困りごとに応えて」という約32頁の冊子を作成し、毎年豊四季台団地で開催している一人暮らし高齢者の食事会で配布した。
そのほか、団地改修の先駆的取り組みを行っている泉北ニュータウンにメンバーで見学に行き、今後の参考とした。
これまでの調査を踏まえ、豊四季台団地内および周辺に居住する方々の交流を促すことを目的とし、社会実験として団地内にベンチの設置を行った。ベンチの利用状況を現在も継続的に6:00~17:00平日、休日に観察調査を行っている。ベンチは1人~2人が座れるもの、3人~4人で座れるものを設置した。1人~2人用ベンチは、利用者によって移動することができるため、それぞれの要求に合わせて、移動する傾向がみられ、「一人でゆっくり」する環境が促されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

以下①~②の調査の進捗状況に基づき、上記評価とする。
①「都市再編システム」に向けた調査である、千葉県柏市での調査は計画通り、団地周辺環境を対象とした調査が実施できており、引き続き2012年度には、「住まい方」に着目したカルテを発行することで、住民の方への「普及」ができた。
②これまでの調査結果を踏まえ、やや遅れたが社会実験を実施することができている。

今後の研究の推進方策

「都市再編システム」の構築に向け、行政と連携して千葉県柏市を対象とし、高齢社会の「日常生活圏域」に関する分析を行う予定である。そのほか、豊四季台団地を対象とし、居住者間のコミュニティ形成過程に関する研究の一環として、ベンチを用いた社会実験を継続的に実施する。
「普及」については、国内シンポジウムの実施を予定している。また最終年度に実施を予定している国際シンポジウムに向け、継続的に準備を行う。
「実態分析・理論構築」では、岩手県で仮説住宅市街地における高齢者の生活支援環境の実地調査を継続的に実施する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 団地に居住している高齢者世帯の入浴の実態について UR 豊四季台団地内外の居住実態に関する調査研究(その3)2012

    • 著者名/発表者名
      西野亜希子,廣瀬雄一,大月敏雄,西出和彦
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      名古屋大学,愛知
    • 年月日
      20120912-20120914
  • [学会発表] コミュニティケア型仮設住宅の提案と実践 コミュニティケア型仮設住宅に関する研究 その12012

    • 著者名/発表者名
      冨安亮輔,井本佐保里,大月敏雄,西出和彦,岡本和彦,趙晟恩,小泉秀樹,後藤純,狩野徹
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      名古屋大学,愛知
    • 年月日
      20120912-20120914
  • [学会発表] K市H仮設住宅団地におけるケアゾーンの空間利用に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      齊藤慶伸,栗原理沙, 冨安亮輔,井本佐保里,趙晟恩,岡本和彦, 大月敏雄,狩野徹,西出和彦
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      名古屋大学,愛知
    • 年月日
      20120912-20120914
  • [学会発表] 住宅形式比率が高齢化率の変化に与える影響に関する研究 -千葉県K市における事例調査より-2012

    • 著者名/発表者名
      李鎔根,廣瀬雄一,大月敏雄
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      名古屋大学,愛知
    • 年月日
      20120912-20120914

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公開日: 2015-05-28  

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