研究課題
基盤研究(A)
本研究ではマルチスケール組織制御により主に汎用熱処理型Mg-Al-Ca-Mn系合金の高性能化を目指した。高濃度合金連続鋳造材を用いた低温・低速押出しにより、410MPaの引張耐力、超々ジュラルミンを超える240MPaの疲労強度が得られる。これらの特性は、押出し中に分断されたAl-Ca化合物のピン止め効果により約1.5μmまで微細化された再結晶粒、Al-CaおよびAl-Mn-Caが濃化したナノサイズの板状および球状析出物、押出し方向に伸張した未再結晶領域の強い底面集合組織に起因する。一方、粒界に晶出化合物が存在しない希薄合金を用いることによりアルミニウムサッシ並みの60m/minの高速押出しに成功した。押出し後の時効により規則GPゾーンも形成され、新幹線のダブルスキン構体に使用されているアルミニウム合金に匹敵する引張特性も得られる。
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