研究課題/領域番号 |
22246115
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
土屋 範芳 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (40207410)
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研究分担者 |
岡本 敦 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (40422092)
小川 泰正 東北大学, 環境科学研究科, 助教 (50422093)
平野 伸夫 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (80344688)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 土壌汚染 / 環境基準 / 河川水 / 河川底質 / 地理情報システム / 地圏環境 |
研究概要 |
平成15年に施行された土壌汚染対策法に基づき,全国の人為的土壌汚染問題に法規制の網がかぶせられた.この法律により,水,大気,土壌の自然環境にかかわる環境基準が整備されたが,土壌環境基準は,自然由来の重金属類だけで既に環境基準を大きく逸脱する地層や地域がある.この現象の根本原因は,土壌環境基準が,土壌を食した時の人の健康被害という観点から整備されている点にある. 水や大気と異なり,土壌を経口摂取するリスクはきわめて低い.一方で,日本の地質は多様で活火山国であるが故に土壌中の重金属類のバックグラウンドは欧米と比べると高くなる傾向がある.本邦の自然環境の特殊性を勘案し,科学的合理性に基づいた環境基準の策定が不可欠である.本研究は,多元的な土壌環境基準の策定のための計測・計量方法の考案と,リスク評価手法の技術開発を行う. 本年度は,前年度に引き続き秋田県小坂町小坂川流域をモデルフィールドに選定し,上流域から下流域までの,流域をポリゴンに分割し,各ポリゴンや支流の水質を定点観測し,あわせてGIS(地理情報システム)を用いて,各ポリゴンの土地の利用状況を解析し,河川水の重金属濃度の変化と各ポリゴンでの土地利用との関係を明らかにした.その結果,小坂川流域では,土地利用(田畑,建設用地,森林等)の状況よりも,休止鉱山や工場からの排水が河川水の重金属濃度に大きく影響していた.さらに,現在鉱山廃水処理が行われていない,休廃止鉱山が,河川水の環境に大きく影響していることを定量的に明らかにすることができた
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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