現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初、積分実験での高速加熱の有効性の検証は、最終年度である平成25年度に計画されていた。しかし、平成23年度までの研究達成状況は、予定を上回るペースで進展させることが出来たため、平成24年度に積分実験(3次元の爆縮を伴うもの)に漕ぎ着けることができた。研究概要に述べたように積分実験においては、相対論レーザー光自己集束効果を使った加熱の有効性を検証したことを既に示しており、当初の計画以上に本研究が進展した。 平板実験における相対論レーザー自己集束現象を用いたチャンネリング形成に関しては、(1)H Habara, KA Tanaka, J. Phys. Conf., 244 022035 (2010) (2) G. Sarri, KA Tanaka et al., Phys. Rev. Lett., 105, 175007 (2010) (3)H Habara, K.A. Tanaka et al., Opt. Lett., 35, 1 (2010).(4) H Habara, KA Tanaka et al., PRL, 104, 055001 (2010), (5)H Habara, KA Tanaka et al., Phys. Plasmas 17, 056306 (2010)その他10編の論文を発表するに至った。爆縮を伴う3次元実験において相対論レーザー自己集束現象を用いたチャンネリング形成とコア加熱の有効性検証に関しては、平成24年夏に実施した実験でその成立性を示すデータを得ることが出来た。この成果に関しては、平成25年3月の日米高速点火ワークショップで発表すると共に、現在Phys. Rev. Lett.への論文化を進めている。
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