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2011 年度 実績報告書

先進小型高エネルギーX線源・高品質中性子源の原子力状態監視保全応用

研究課題

研究課題/領域番号 22246125
研究機関東京大学

研究代表者

上坂 充  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (30232739)

研究分担者 友田 陽  茨城大学, 理工学研究科, 教授 (90007782)
キーワード残留応力 / ベアリング / 中性子検出器 / 中性子回折
研究概要

中性子回折を用いた残留応力測定は工業的に非常に重要であり、すでに日本原子力研究開発機構のJRR-3 RESAやJ-PARC TAKUMIなどで産業利用が開始されている。産業利用の要望が高まるにつれ、測定の高効率化が求められている。高効率化のためには中性子フラックスの増加とともに、中性子検出器の大面積化、検出効率の高効率化が求められている。しかし、中性子回折実験で用いられる検出器の要求性能満たすためには、中性子の反応媒体としてHe-3を使うのが一般的であったが、He-3の価格の高騰から代替する検出器の開発が求められている。
Ce:LiCAFシンチレータ(Ce:6LiCaAlF6 (LiCAF))は株式会社トクヤマによって開発された高速な単結晶シンチレータである。LiCAFは熱中性子に対して、Li(n,α)反応により、高い検出感度を有するとともに、波高値のみで従来のガスカウンタ並の中性子・ガンマ線の弁別能に優れたシンチレータとして期待されている。しかしながらLiCAFシンチレータの発光ピークが280nmであり、APDの有感領域から外れているためAPDとの組み合わせでは有効に機能しなかった。そこで今回の実験では2種類の波長シフタ(POPOP, MSB)を用いることで、LiCAF:Ce中性子との反応による発光に対するAPDの感度を向上させた。LiCAFに波長シフタ(POPOP, MSB)を組み合わせ、受光体にAPDを用いた中性子波光スペクトル測定を行った。いずれの波長シフタを用いた場合でも、中性子のピークを観察することができたが、POPOPを用いた場合、特に良好な結果が得られた。検出効率もHe-3比例計数管に対して、83%となっており、今後He-3検出器の代替に十分なる可能性を示した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

24年度が最終年度のため記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度のため記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 可搬型950keVX バンドライナック X 線源の現場透視検査の開始2012

    • 著者名/発表者名
      上坂充
    • 学会等名
      原子力学会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      20120919-20120921

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公開日: 2014-07-24  

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